1月の米国個人消費デフレーターは前月比0.6%、前年比6.1%の上昇と、さらに加速しました。前月は前月比0.5%、前年比5.8%の上昇でした。
コアは前月比0.5%、前年比5.2%の上昇で、前月の前年比4.9%から加速しました。
これは金利上昇要因でしたが、ウクライナへのロシアの侵攻、経済制裁でリスクが意識され、一時2%を超えていた10年国債利回りは、最後は1.97%前後に低下しています。原油価格が低下したことも影響しました。WTIは一時100ドルを付けましたが、昨日は91ドル台まで下げました。
個人所得は前月比横ばいでしたが、消費は名目で前月比2.1%増となりました。貯蓄率がその分低下、前月の8.2%から6.4%に低下しています。また物価上昇を差し引いた実質の個人消費は前月比1.5%増と、前月の1.3%減から持ち直しましたが、このところのインフレで水準は低くなっています。
アトランタ連銀のGDPナウは、この消費データを受けて1-3月のGDP予想を、これまでの年率1.3%から0.6%成長に下方修正しました。個人消費の予想を3.2%増から1.6%に引き下げたためです。インフレが実質消費を圧迫する形になっています。