中東を訪問した米国のペンス副大統領ですが、エジプト、ヨルダンを訪問した時にはアラブにすり寄ったかに見せつつ、イスラエルでは明確な「親イスラエル」を表明、来年末までに米国大使館をエルサレムに移すと、ネタニヤフ首相に約束しました。
キリスト教福音派のペンス副大統領は、ある意味ではトランプ大統領以上に心情的ユダヤ・シンパです。それがエジプトやヨルダンでパレスチナの扱いでは「2国家共存」の立場を支持し、ヨルダンのアブドラ国王の立場を考えて東エルサレムなどはこれまで通りとの立場を示し、トランプ・ショックを緩和しようとした節が見られました。
ところがイスラエルに入ったとたん、「米国は常にイスラエルの側に立つ」と媚を売りました。これから安倍総理は東京でペンス氏と会談し、また日米経済対話が再開されます。トランプ・ペンスの米国をなめてはいけません。十分な備えが必要です。