経済産業省は本日、1月の鉱工業生産を発表しました。事前に輸出が弱かったので、1月の生産出荷が懸念されていたのですが、やはり生産出荷ともに前月比減少となり、予想を下回る弱さとなりました。
1月の生産は前月比0.8%減少し、前月の0.7%の増加をすっかり吐き出してしまいました。出荷は前月に引き続き0.4%の減少となりました。自動車を中心に輸送機械が4.7%減少しましたが、これは輸出の減少が効いています。このほか、化学が化粧品などの減少から3.5%の減産となりました。
需要形態で見ると、耐久消費財の出荷が4.1%減少したのを受けて生産が3.9%減少しましたが、それでも在庫が3.4%も積みあがっているので、2月以降にも重しとなりそうです。
1月の生産は前月の計画と比べて2%下振れ(実現率がマイナス2%)、2月の予測修正率は0.6%のプラスとなっています。1月の下振れは情報通信が7.4%も下振れしたのが効いています。2月の上振れ予想は電子部品・デバイスの6.1%上振れが寄与しています。
なお、この予測指数通りの生産となった場合、1-3月の生産は前期比0.9%増となり、10-12月期の2%増から減速します。