利上げ前倒し観測でドル上昇 | 経済あらかると

経済あらかると

生活を豊かにする経済情報を提供します。

 FRB幹部のタカ派発言もあり、米国で利上げ前倒しの観測が見られます。連休明けのNYでは、当局者のタカ派発言を受けてドルが上昇しています。

 

 もともとタカ派と見られるクリーブランド連銀のメスター総裁は20日にシンガポールの中銀セミナーで講演しました。そこで、米国経済が現在の状況を維持するなら、利上げに不安はない、と発言しています。さらに、原油価格の下落やドル高の中でもインフレ率は上昇していて、それだけ経済は力強く、インフレ目標は達成されるとも言いました。

 

 またフィラデルフィア連銀のハーカー総裁も、3月利上げは検討課題と述べています。

 

これらを受けて利上げ前倒しの観測が出ていますが、FF金利先物の3月利上げ織り込み度はまだ22.1%に留まっています。ただ、当初6月利上げと見るものが多かったのですが、最近は5月利上げに前倒しする見方が増えています。

 

 その中で、主要6通貨に対するドル指数は0.4%高の101.37に、ドル円は0.5%高の113.61円に、ユーロは一時1.0526まで下げました。