トランプ氏、パイプ ライン建設の大統領令に署名 | 経済あらかると

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 トランプ大統領は24日、2本のパイプライン建設に向けての大統領令にサインしました。
 
1本は、カナダから米国に入れるための「キーストーン・パイプライン」で、もう1本はノースダコタに建設予定の「ダコタ・アクセス」で、これらの建設を推進するためのものです。これを受けて、業者は早速動き始めました。
 
 トランプ大統領は、「キーストーン」の建設だけで2万9000人の雇用を創出できる、としていますが、国務省が2014年に報告した調査では、建設に伴う雇用は3900人としていて、トランプ氏の試算とはかなりかい離があります。もっとも、何千人単位であっても、ここからの新規雇用は、賃金上昇圧力、インフレ圧力になりますから、少なくて幸いする面もあります。
 
 そういえば、トランプ陣営は20日の就任式に参加した人数はオバマ大統領のそれを上回るとしていましたが、メディアからこれは「見え透いた嘘」と指摘され、なぜこのような「嘘」をつくのかと問われ、「オルタナティブ・ファクト(代替的な真実)」と答えていました。彼らに言わせると、真実は一つではない、ということですが、あまりに見え透いた虚構の数字を出し続けると、信用を失います。