人間は誰しも自分の中に太陽を持っていると私は思います。
太陽とは何か。それは私たちの命を生かす力、生きようとする力、失意の底にあっても希望を失わない力、自分が自分であることに誇りを持つ力、自分の存在を喜ぶ力など。私たちが生きていく上で最も影響を受けている力であり、太陽の力は全てを善なる方向へ導いてくれます。
私たちは生きている間に数々の困難に遭遇します。時にはもう立ち直れないと思い、絶望の淵に打ちひしがれることもたくさんあると思います。しかし、そんな時にも太陽は失われないのです。太陽は私たちがこの世に誕生した時から与えられ、内在しているものなので、なくなることはありません。驚嘆すべき点は、全ての人間に太陽が与えられていることです。誰もが持っているのです。それは何を意味するかというと、生きる希望は失われないということです。
どんな状況にあっても、どんな辛いことがあっても、太陽の存在である私たちは良い方向へ向かっているのです。もちろん辛い状況にいる時は、そんな楽観的には考えられないのですが、振り返ってみると、そこから学んだことや気づいたことがあったはずです。それは、自分の考えの幅が広がった、物事を見つめる新しい視座を獲得したということなので、やはり良い方向へ成長しているのです。
人間は太陽の力、つまり生きようとし、どこまでも自分という存在を生かそうとする力を持っているのですが、この力は意識的に使っていくことで、その力が増していきます。初めはとてもそうは思えないのですが、もしそうした力が自分にもあると思えたなら、信じられたなら、その人は幸せな人だと思います。その純粋な思いは、何があっても大丈夫というこの世への信頼と自分が自分であっていいという安心感をもたらしてくれるからです。
純な思いを持ち、生きる安心感を持った人は、「自分には生きる力があるんだ」との自己肯定を土台として、自分が望む生き方を実現するための挑戦を続けていき、自分らしさを獲得して太陽の存在となっていきます。これが、太陽の力を意識して使っていくということです。
私自身は、太陽の存在となることはできていないのですが、人間にはどんなことがあっても生きようとする力があると信じています。そうするとこんな弱い自分でも生きていていいんだと力が湧いてくる、そんな気がします。皆さんは、自分自身の太陽を輝かせていますか。ここまで読んでいただきありがとうございました。
神奈川県三浦市 小網代の森と小網代湾