こんにちは。園庭研究所の石田です。
フランスのパリでは、弾力のある都市(レジリエンス シティ)づくりが取り組まれています。
その取り組みの中で32の都市が、弾力のある都市の第一戦略として、公立学校の庭を ’新しい’ 公共スペースとして組み込むことを打ち出しました。
パリ市長補佐官であるマイレ氏の話では、気候変動の問題から社会的公正や都市の問題まで向き合うための一つとして、「学校から200m以上離れて暮らすパリ市民はいない。新たな場所を作る代わりに、既存の校庭に投資している」とのこと。
そして、「学校の庭のコンクリートとアスファルトを剥がして、他の素材や、植栽、水を取り入れる。そして、子ども達が気候変動について学ぶ場所として活かす」こと、そして、「(市内の公立学校の)校庭60万㎡を公共スペースとして開放する」と述べています。
学校の庭、に公立保育学校の庭も含まれているのかは記事からは分かりませんが、フランスでは保育学校(3歳から)と小学校を合わせて初等教育をしているようなので、この動きに園庭も含まれているかもしれません。
(以下が、パリでの弾力のある都市づくり戦略の3つの柱です。
1)包括的で統合的な都市:未来の予測不能な変化へ準備し、多様性のあるコミュニティを支え、市民主導で進める。
2)21世紀の都市:現在のプログラムやアプローチを複数のメリットに適応させ、空き地や十分に活用されていない空間を利用し、パリの都市の足跡を変える方法を模索する。
3)過渡期にある郊外:パリ郊外の地域と公的に連携する。)
出典元:
https://cities-today.com/paris-to-use-schoolyards-as-new-public-spaces/
国際園庭校庭連合facebook:International School Grounds Alliance
お問い合わせ: 電話:080-2381-8611 / メールを送る
次をクリックで、まとめのページをご覧いただけます。→ 研修・ワークショップ / 園庭 好事例 / 園庭の研究紹介 / 園庭づくり
園庭研究所の講座を受けて下さった、造園・建築・都市計画のご専門の方をご紹介しています。→ ご紹介ページ