苦いかしょっぱいか弁当 | おなじ釜のめし|30男の弁当食育日記

おなじ釜のめし|30男の弁当食育日記

社員4人の小さな会社に務める30男が、毎日出される前日予約制400円のお弁当を通して色々な事に気づいていくブログ

今日の弁当|苦いかしょっぱいか弁当




・白飯 ごま
・秋刀魚の肝しょうゆ焼き (粉さんしょ)
・なすの柚子みそ田楽
・いちじくのごま酢かけ
・だしまき又は揚げだし豆腐 (ねぎ)
・里芋の白煮
・伏見とうがらしの酒煎り (生七味)
・にしがいのピリカラ炒め
・なすの古漬け

第一印象
秋や~!さんまや~!今日は、肝しょうゆ焼きというなんと渋い弁当!
さんまの肝って好き嫌いあると思うけど、個人的に好き!
いちじくも入ってる!

食べてみて
初めて食べる肝しょうゆ焼き!乙な味でした。わたも脂も使ってるんだって!甘味と苦味が絶妙なバランス!これはたまりません!ごはんが進む!
でっかいにしがいが食感良くとても旨かった!
最近良く食べるイチジク!デザートと思って最後までとってあったが、前菜とのこと。ごまと合わさってとんでもなくうまかった。イチジクはまるわ~!

食育ポイント
 秋刀魚が安くなってきた。先週末に買ったのは一尾百円。丸々太っていてくちばしも黄色い。そのまま焼き大根おろしにすだちとしょうゆをおとしはらわたを絡めながら食べるのが何と言っても旨い。秋刀魚をはじめ秋の食材が出回り始めた。主菜はやっぱり秋刀魚となる。お弁当に入れた魚に骨が残っていると食べたあとが汚らしくて嫌なので魚の骨は毛抜きで抜いてから調理している。秋刀魚の塩焼きは頭も骨も残る。そこでやはり秋刀魚と言えども頭を落とし三枚におろし焼いたり揚げたりしている。わたも脂も落ちてしまうから本来の味ではないだろう。そこでわたと脂をとっておいてしごき酒と塩としょうゆを加えて肝しょうゆにし、そこにおろした身を浸して焼くことにした。土曜日のうちにおろして漬けそのまま冷凍。昨夜冷蔵に移し今朝焼いた。冷凍すると味が入りすぎることもない。
 もう一つの逸品はいちじく。私の住む池田市の隣、川西市、伊丹市はいちじくの産地だ。立派な粒がとても安く買える。この間、事務所のHちゃんが砂糖とワインで煮てバニラアイスを添えたものをおやつに出してくれた。うちの事務所ではこういうホームメイドのおやつが月二回ぐらいある。なめらかで上品でとても美味しかった。その時、私が作るならデザートじゃなくておかずになるねと笑ったが、手に入ったので一品に仕立てた。昆布だしと淡い塩味でぽってり煮たものによく練ったごまに軽い酸味をきかせたごま酢掛け。ごはんのおかずではないが品の良い前菜になる。これらは全て西洋種のいちじくだからこそ。私達が子供の頃。食べたくもないのによその家の庭先からもいでかじってみたのとは甘さもコクも舌触りも異なる。旬が短いのでたぶん今年はこれっきり。ジャムにしたり、乾燥させたり保存方法はいろいろ考えられるが一年に一度の”あの味”があっても良いと思う。
 あはれ秋風よで始まる佐藤春夫さんの”秋刀魚の歌”。”苦いかしょっぱいか”の文節はその最後に出てくる。興味があれば読んでみてほしい。確かに苦くてしょっぱくて秋風の中に秋刀魚の焼ける匂いがする。




-----------------------------------------------------------------------------------☆
更新を続けていく励みになるので、また見たい!と思ったら
下のボタンをポチッと押していただけると嬉しいです。


お弁当 ブログランキングへ


レシピブログに参加中♪


にほんブログ村 料理ブログへ