まぼろし | 萩原大介のShortStory

萩原大介のShortStory

シンガーソングライター ハギワラダイスケ オフィシャルブログ

もしかしたら夢だったかもしれない
そう思ったり 言い聞かせていた

記憶の片隅 あなたが笑った
それ以外何もいらなかったんだ
ひだまり 温もり 霞んで消えて
空気に溶けた

手をのばしても届きそうもないよ
追いかけても間に合いそうもないよ

夕暮れ 乱反射 屈折した光
プールの水面に照らされる影
これから変わっていけると信じた
愚かな日々よ

もしも翼があれば今すぐ飛んでいけるのに何もできないままで

記憶の片隅 あなたが笑った
それ以外何もいらなかったんだ
ひだまり 温もり 霞んで消えて
空気に溶けた

もしかしたら夢だったかもしれない
そう思ったり 言い聞かせていた