7日から今日まで同期の議員で視察に行ってきました。
視察先は、山梨県富士吉田市、岐阜県岐阜市。
富士吉田市では、慶応義塾大学と共同で取り組んでいるツアースタディー事業を。
これは、教員と学生がその土地に入り、地域に触れ、住民にインタビューをしながら、
地域課題の発見や問題解決の糸口を探るというもの。
その結果を地域振興や産業振興に役立てていくことになります。
すでに、政策への反映に向け、実践段階に入っていますが、
若い発想や視点で、街を見直すことが、これからの時代大変重要です。
岐阜市では、岐阜大学で救急医療の情報支援システムについて。
救急搬送で病院をたらいまわしになって死に至る事例が全国で数多く発生したことを受け、
救急医療体制の見直しが全国各地で進められています。
これは、救急患者が増えたこととともに、病院側が当直医の専門外は受け入れないケースがあることや
病院側に救急患者の状況や既往歴がうまく伝わらないため受け入れられないことなど
いろんな原因が複雑に絡み合っているのが現状です。
今回視察させていただいた岐阜大学では、小倉教授が中心となって、
救急医療支援情報流通システム(GEMITS)を開発し、実用化されてきています。
これは、救急患者の病歴や通院歴、服用している薬などの情報をICカードに情報として入れ、
それを携帯させることで、いざというときに話ができない重篤な患者の情報を入手できるようにし、
また、病院の当直医の状況や専門の内容などを一括で管理し、
患者にとってより最適な病院を探し出し、また、患者の情報をいち早く病院側に伝えることで、
1分1秒を争う重症患者の治療に役立たせるというものです。
岐阜県では、岐阜大学を中心に県内の多くの病院がこのシステムに賛同し、
機動的に動ける状態になりつつあるようです。
姫路市でも、救急医療体制の充実に向け、協議を続け、新たな制度も導入してきていますが、
今後、今回の視察を参考に、より市民の方の命を救えるシステムの構築を進めていきたいと思います。