2日から降り続いた雨は、どんどん降り続き。


今回の台風12号、進路が当初の予想からどんどん西にずれ、

近畿地方、しかも西の方に直撃かというようなルートでした。

(結局は岡山県に上陸)


しかも、速度が1時間に10㎞と自転車並み以下の遅さ。


近畿から東海にかけて被害をもたらしています。


3日は朝から、電話があり、今日行われるはずだった敬老会は台風のため中止との連絡。

また、秋祭りの準備もあめのため中止。

そのため、質問の準備をすすめました。


この時点では私も今回の台風によって市内にも浸水の被害が広がるとは思ってもいませんでした。


午後になり、雨が断続的に降る中、いくつかの電話が鳴り始め、

このまま降り続くと、市川が氾濫する恐れがあるのではということで

自主防災、スポーツクラブ21、自治会などが対応を始めるとのことでした。


私も、近くを流れる市川を見に行くと、かなり水位が上がっていました。

この時点で台風はまだ岡山県に上陸するかしないかくらいの位置。

まだまだ雨が収まる気配はありません。


とりあえず、避難勧告が出た時に備えて、小学校の体育館を開けておくとの連絡。


そうこうしていると、運用を始めたばかりのエリアメールで

市川水系、夢前川水系、菅生川水系のいくつかの校区に避難準備情報が発令されたとの連絡。


また、その1時間後くらいに同じく避難勧告が発令されたとの連絡がメールで。

ただ、豊富校区は発令されていない状態のままでした。


避難勧告が発令されたある校区の方から、

避難勧告がでたんやけどどうしたらいいのか自治会長さんが悩んでるとの連絡。


危機管理室に電話をかけるもなかなかつながらず、ようやくつながって確認すると、

「避難勧告が出たら、自宅の2階に避難するか、近くの避難所に避難してください。

自治会長さんなら説明していますが。。。」との回答。

自治会長さん自身知っていなくて、どうしたらいいかパニックになって電話があったのに、

この温度差、感覚の違いはと思いながら、とりあえずそのことを先方に連絡しました。


その後、早めに夕食をすませ、小学校体育館に、避難勧告は出ていないので、

当然、避難している人はいませんでしたが、小学校の教頭先生や中学校の校長先生、

防災担当の先生、さらにスポーツクラブ21の方々が待機中。

FMゲンキを聞きながら情報収集を続けるも、いつまでたっても新しい情報はなし。

状況が変わっていなのかもわからない。


消防団は、近くの分団車庫に待機し、巡回を続けていただいていました。


天気予報、雨の予報、台風の進路等を考えて、

23時ころまで様子を見ようということで体育館に待機。


雨も少し弱まり、水位も少し下がり、また、台風も津山あたりまで進んだということで

いったん帰宅。


しかし、24時を回った頃から再び激しい雨の音が。。。

あまり寝つけずにいると、電話がかかってきました。

「市川が氾濫しそうだから、消防も土嚢を準備している。」


県河川のHPをみると砥堀の水位計は、氾濫危険水位5m40を大きく超える6m30。

すぐに体育館に向かいましたが、向かう途中でパトカーが家の2階など高いところに上がるよう

避難を呼びかける広報をしていました。

道路が冠水して車が動かなくなりそうなのを耐えながら体育館へ。


ちょうど一組の親子づれが広報を聞いて避難をしてきたということでした。

ただ、体育館にはほかに誰もいないので車の中で待機しますとのこと。


消防団は、町内の神谷川が氾濫しそうということでそちらへ。

私は、市川のそばで一部浸水し、公民館で待機をされている方があるということで、そちらへ。

生野橋付近にはパトカーが停まり警戒に当たっている様子。


少し時間が経つと、少しずつ雨も収まりかけ、川の水位も下がり出しました。


ハイ、がんばります。-1 (4日午前5時過ぎの市川薮田公民館前から南側)

ハイ、がんばります。-2 (同じく薮田公民館前から北側)

明るくなり始め、もう大丈夫だろうということでひとまず解散。

その後、砥堀小学校体育館へ。

40名ほどの避難者がまだおられましたが、徐々に自宅へ帰られている様子で、

4日午前6時に避難勧告が解除され、皆さん無事に家路へ着かれました。


その後、市川沿いを車で巡回。

途中、甲浄水場の近くで、土地改良区の方や水道局の方と話をしました。

市内のあちこちで浸水被害がでていてまだ全容がわかっていないとのこと。


家に帰り、少し睡眠を、と思いましたが、

質問の準備がまだ終わっていないため、その準備を。


今回の台風でほんとうに多くのことがわかりました。

市議会議員という立場をいただいているからこそ、

今回のことを反省して、また教訓にして、取り組んでいかねばと強く思っています。