乃木坂46・橋本奈々未の「サヨナラの意味」② | AKB48抒情詩~うたかたの夢~

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乃木坂46から卒業し&芸能界引退を決意した橋本奈々未。

彼女にとっての「サヨナラの意味」は何なのか、多くのファンが思案しています。

私も下世話な思案をしてみようと思います。

 

橋本奈々未は乃木坂46で長い間人気上位者であるにも関わらず、

驕り高ぶることなく常に淡々と行動し、思慮深い発言を続けています。

時に捉え所がなく、淡泊というか達観した言動の裏には、

彼女なりの確固たる信念・価値観・美意識・人生観があるのだと想像できます。

 

 

 

橋本奈々未の「乃木坂46卒業&芸能界引退」を決断した背景を知るには、

彼女のソロ曲「ないものねだり」の歌詞は大きな鍵になります。

それは、橋本本人の想いを秋元康が文面から汲み取って歌詞を書いたからです。

橋本の価値観や人生観、美意識、信念などを「ないものねだり」の歌詞から見て取れます。

彼女が決断した経緯は以下のようなことだと個人的に想像しています。

 

・人気アイドルとしての偶像・虚像が独り歩きし、彼女の本質が

 世間と日々乖離していることが受け入れがたい現実になっていった

・欲望を最大限に追い求め、「ないものねだり」を続ける

 空虚な生き方は自身の価値観とは違った

・虚像の芸能界で作られる刹那的・享楽的で豪奢な人気アイドルの実態は、

彼女の性分には合わず、一般人にとっての「普通であること」や「当たり前のこと」を

失ってまで、富・名声・地位・華やかさを得たくなかった

 

彼女は乃木坂46に加入して、何かを失い。何かを得た。

彼女にとっては、得たものよりも失ったものの方が大切だったのでしょう。

 

「忙殺されていくアイドルの日常」よりも「落ち着いた自分らしい日常」を好む。

欲望を剥き出しにして自分に無いものを求めるよりも、自分にあるものを大切にしたい。

何気ない日常の身近な小さな喜びを集めて人生を豊かにしたい。

これこそが橋本奈々未の価値観・人生観・美意識なのだと思います。

 

 

 

橋本奈々未の卒業&引退を通じて、乃木坂メンバーとファンには

「サヨナラ」の意味が問われています。

橋本奈々未にとってのサヨナラの意味は…。

 

人には各々の人生(=道)があり、

学校や会社などのように時に交差する場所(=交差点)がある。

35人の女の子たちには、交差点・通過点が乃木坂46だった。

橋本は他のメンバーよりも早くその交差点から伸びる道(自分の人生)を

一人で歩き始める決断をした。

 

橋本にとって「サヨナラの意味」は、「自分の人生を生きること」。

彼女は、「自分らしい幸福を得るために道を歩き、出会いと別れを繰り返し、

自分の人生を生きる」のだと思います。

サヨナラは、出会いや別れをも内在する「道」(通過点・交差点・分岐点)。