総選挙の開票から一夜明けて、思った事や感じた事を書いてみます。
まず、さっしーと彼女のファンの皆さん、1位おめでとうございます。
さっしーの1位はAKBらしさ・何でもありのAKBを象徴していると思います。
アイドル的容姿を持ち合わせていなくても、
・48グループの中で存在感を発揮して道を拓くことができる
・個性（へたれキャラ）が48Gファンの関心を得れば注目される
という事を改めてさっしーが体現しました。
もちろん彼女の固定ファン＆ヲタ、九州の方々が骨身を削って投票したことは事実ですが、
総選挙で勝ち抜くために必要な「浮動票」の呼び込みに成功したと言えます。
「指原が1位ならカオスｗ」「優子・まゆゆの一騎打ちはつまらない」などと考える
人々が数票ずつ投票した結果が15万票になったと勝手に考えています。
私は、今回の総選挙がまさしく何でもありのAKBらしい「面白い」結果になって、
これはこれで良いとは思いますが、さっしーの1位には様々な側面・副作用があると思います。
それは、下記の点をファンが投票という形で容認・黙認した事にもなります。
・とにかくメディアで目立った者が人気者になれる
・劇場やコンサートでのパフォーマンスよりもメディアでの対応力が大切
・組織のルールを破っても泣いて謝ってそれなりの罰を受ければ大丈夫
・正直者は馬鹿を見るから、上手く立ち回れば良い
・一部の人だけ努力は報われる
ファンや運営は「結果が面白ければ良い」と考えるかもしれませんが、
毎日頑張っているメンバー、特に若手は以下のようなことを思うでしょう。
「結局、ファンも運営もメディアでの活躍で判断するのね」
「パフォーマンスの質よりもメディアで目立つ事が重要」
「スキャンダルはバレなければ平気」
乱暴で大袈裟な書き方をすれば、
「自分の生活の全てをアイドルとして捧げている人よりも
メディアで目立つタレントの方が報われる」
ということをさっしーが1位になることでファン自らが肯定・容認・黙認した事になります。
それと同時に「騒いでいる程世代交代を望んでいない」「王道アイドルよりもバラエティタレント路線」を
投票者が意思表示したとも言えます。
（『今年の総選挙が作り出す今後の潮流 』）（『総選挙の結果が生む激痛と快楽 』）
なぜならば、総選挙は48グループを支持・応援する者の”総意”と
受け止められるくらいの影響力を持っているからです。
48Gファンは「1曲限りのメンバー選び」だからと思い、「面白さ」「楽しさ」「波乱」を
選んで投票したかもしれませんが、今回の総選挙の結果は大きくて強い副作用を
もたらすと思います。