安岡正篤 著
「人物を修める」より…
人間を人間たらしめる要素には本質的要素と付属的要素がある。
本質的要素とは徳性であり、徳性とは
明るさ、清さ、人を愛する、尽くす、恩に報いる、誠実、正直、勤勉などの貴い心の働きの事である。
それに対して、知識、知能、技能などは徳性の発露を助ける付属的要素である。
しかし徳の本質的要素が欠如したり希薄に傾けば、付属的要素は偽や奸や邪に陥る、とある。
亡くなった祖父が事あるごとに幼い私に言っていた
「造花は見た目は良いが根が生きている徳の香る生花は人の心に永く残りずっと生きるものだ。
季節になり香り漂えば懐しさがよみがえる」と…。
私は徳の香る人になりたい。
yoshiko hagio