ダヴィンチ手術後1週間(2) | はぎのつゆのブログ

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少しガタがき始めた医者です。コロナも過ぎて世の中がこれから、という頃、私自身大変な戦いに臨んでおります。ま、これも運命でしょう。でも、今の自分にできることは何か?と日々考えながら生きるように努力しているつもりです。

 

ダヴィンチ手術後1週間(2)

 

 

術後2日目

 

 

手術翌日には歩行もできましたし食事も摂れました。管を一部取り除いてもらってかなりスッキリしました。今日はさらにその次の日です。

 

朝からほんの少しだけ自分ひとりで歩いてみました。病棟のラウンジへ行ってパソコンやスマホも手繰ってみたりしました。しかしまだまだしんどかったです。ちなみにリハビリの先生もいらして歩行など指導していただきましたが、

 

問題ありませんね

 

ということリハビリはで2日くらいで終了しました。

 

 

食事は朝から通常通り始まりました。朝と昼はなんとかほぼ全て食べましたが、どうにもこうにも過敏性腸炎便秘型のわたしの腸はボヨンとして動きません。それにもかかわらず昼まではほとんど全て食べてしまいました。今考えればちょっと控えめにしておくべきでした。

 

朝、先生方の回診があって、その際、お腰に付けきびだんごのドレーンバッグを抜去していただきました。その抜く時の深いところの嫌な痛みすなわち深部痛の不快感は、さほど強くはなかったもの一種独特で今も忘れられません。でも抜いてもらってスッキリしました。そうそう、点滴は前日の夕方4時半まできっちりあってのち終了し、今日はすでにありません。これも楽です。これで残るは

 

尿道カテーテルとそれにつながった尿バッグと

硬膜外腔カテーテル

 

となりました。点滴棒を短くしてもらって尿バッグが持ち歩きやすいように高さを調整していただけました。一本杖の歩行器のような感じです。

 

 

これでかなり自由の身となりました!

 

 

全身のだるさは少しずつ改善してきていました。身体の痛み

 

#腹痛とりわけ右中下腹部痛

#尿道カテーテル部の痛み

#咽頭痛

#前傾部痛

 

でした。このうち前傾部痛は術後2日目にはかなり良くなりました。喉の痛みも軽減してだいぶ楽になってきました。

 

 

その日からパソコンをしたり、起きあがって部屋のソファーに腰掛けたりしました。

 

でもお腹の方は動きが悪いままで、食事の量が少しずつ減ってきました。

 

 

 

 

術後3日目

 

術後3日目となると活動量も範囲も少しずつ増加です。パソコンも一定程度できるようになりました。また、部屋でラジオを聴いたりゴソゴソしたりして過ごしました。

 

この日の朝も回診があって、その際、注入液が切れていた硬膜外カテーテルを抜いてもらいました。その時も深部痛の嫌な感じがほんの少しありましたが、お腹のドレーンを抜いた時よりは弱いものでした。あれ?なにかおかしい?と思ったらもう抜いてもらっていました。

 

硬膜外麻酔が終わりますと徐々にですが腹痛が強くなってきました。硬膜外麻酔によって腸の動きが少し抑制されているんじゃないか?麻酔薬が終わったら腸の動きが改善するんじゃないの?と期待しました。が、現実はその逆でした。痛みによってさらに腸の動きが悪くなったようでした。結果、なんともかんとも苦しく辛い状況となってしまいました。吐き気や嘔吐はありませんでした。

 

流石にお腹が動かなくて食欲が急速に減退。その日の朝からはほとんど食事が摂れなくなってしまいました。それでも食べられそうなもの、味がマシだったご飯は半分くらい食べましたが、おかずは味付けのこともあってとても食べることができませんでした。通常、少々不味くても食事だけはほとんど摂れていたのに、それができないくらい腸が動かなくなってしまったのです。

 

お腹が痛いやら張るやらで夕方にはとても苦しくなりました。便秘でこんなに苦しいと思ったことはありません。やはりストレスに弱いわたしの腸はいけません。

 

これは下剤しかない

 

と一念発起して、過敏性腸炎にも効く「リンゼス」という下剤を主治医にお願いして処方していただきました。

 日頃から便秘がひどくなってきた時にリンゼスがよく効いてくれて、半日くらいで下痢となってスッキリしていたのです。ところが迂闊にも今回これを病院に持ちこむのを忘れていました。大失敗です。まさかこんな状況になるなんて思ってもみませんでした。食事はほぼゼロの状態。

 

リンゼス服用後はそれがうまく効いてくれて徐々に楽になりました。私にはこの薬が救いの神でした。ちなみに、便が出たのは翌朝でした。もちろん下痢です。3、4回は出ました。おかげでスッキリ!!!やれやれ、過敏性腸炎便秘型はいけません。まさにストレスに弱い自律神経症の典型です。我ながら情けない。

 

便秘のひどい方とりわけ私のような過敏性腸症候群便秘型の方は術後、早めにしっかりと腸が動いて便が出るように適切な薬を処方してもらってください。これが教訓です。

 

 

 

 

術後4日目

 

術後4日目には尿道カテーテルを抜くことができるかどうかの検査があります。ワクワクです。

 

朝回診があってのち、外来へゆくように指示されました。ガウンを着たままの状態で、短くしてもらった点滴棒をごろごろ押して歩いて外来まで行きました。

 

待合で待っておりますとすぐ部屋に呼ばれ、レントゲン透視装置のついたベッドに横になるように指示されました。いよいよ膀胱尿道の造影検査です。

 

先生が造影剤を尿道カテーテルの先から注入し造影なさいました。

 

少し膀胱を膨らまらせるので我慢できなくなったら言ってください

 

と言われました。透視画面をみながら注入されましたが、さすがにつらくなってきたので

 

そろそろいっぱいの感じです

 

と申し上げたらカテーテルを少し引き抜いて「膀胱尿道の吻合部」に漏れがないかご覧になりました。

 

よし、漏れなし

 

このままカテーテルを抜きますので排尿を我慢してください

 

と言われました。カテーテルが全て抜かれました。横に設置してあるトイレのついた小部屋に行くように言われたので、立ち上がってそこへ行き排尿ならぬ排造影剤いたしました。そして最後は残尿チェックです。もう一度透視です。

 

残尿なし

 

これで終わりました。バルーンカテーテルが抜かれてなくなりました。

 

このまま病棟へお帰りください

 

と言われ、尿漏れパッドを看護婦さんに取り付けてもらって病室へ戻りました。もう、羞恥心も何もあったもんじゃありません。

 

あーすっきり

 

です。これで管が全てなくなりました。予定通り順調です!

 

 

病棟へ戻ってベッドに横になっていると、思った通り尿が漏れるのがわかりました。それをなんとか骨盤底やら陰茎奥の筋肉を緊張させてみたりして予防しようとしてみたりしました。

 

最初は尿漏れが多く、尿量の1/3くらいの漏れがありました。でも時間と共にそれが減ってきて、夕方にはほんのわずかになってきました。ただ、時折、ひょっと漏れたりします。

 

我ながら上出来だな。

 

看護婦さが部屋にいらして、用紙と紙コップを渡されました。用紙に尿量と漏れの量を記入するよう指導されました。最初は尿量が100ml程度で、もれが30g程度ありました。でも、それが夕方から翌日になるとほとんどなくなる時間もありました。

 

 

 

 

2023/12/1

 

(日程に間違いがありましたので訂正しました)

 

 

 

MaxによるPixabayからの画像