カブの整備 | はぎはらモーターのブログ

カブの整備


スーパーカブ90のセル付き(カスタム)が修理に入ってきましたニコニコ



キックスターターアーム が、根元から折れていました。



はぎはらモーターのブログ

カブシリーズは、このアームが破損すれば、エンジンオーバーホールしなくてはいけませんニコニコ



はぎはらモーターのブログ

何故かと言うと・・・



はぎはらモーターのブログ

キックスターターアームとギヤが、カウンター1速ギヤを介して、カウンター2速ギヤを回し(セラシギヤを介して)クランクシャフトを回し、始動させる原理だからです。



はぎはらモーターのブログ

バラバラになりました。


ココからが、一番厄介な作業 「ガスケット剥がし」 


アルミや、鉄を傷つけないように、コソギ落としていきます。


凄い時間が掛かります。同業者の方や、整備好きの方は解ると思います。




はぎはらモーターのブログ

部品を一つ一つ綺麗に、洗浄し、クランクケースは、これまた灯油にて、ゴシゴシ清掃します。


僕はブラスターはしません。一発で綺麗になりますが、結局アルミ表面をビーズで削るからです。肉厚が薄くなったり、リップ部という簡単に言うと、堤防みたいなところの削ると、クリアランスにバラツキが出ます。



はぎはらモーターのブログ

コイツのお蔭で、フルバラバラです。せっかくなので、バルブも清掃し、バルブシート修正をします。パンパン少しづつ、シート面と言う所とバルブの当たりを修正します。


当たりが良くなり、機密性がUPすると、始動性・回転上昇・燃費の向上といい事尽くめです。


僕は、バルブタコ棒は使いません、手の感触と音にて、バルブがシート面に当たり、摺り合わせが上手く行ってるか確認するからです。(16バルブともなると、手がおかしくなりますが・・・ガーン



はぎはらモーターのブログ

ヘッド部から、クランクまで、だいたいの場所に部品を置いてみましたニコニコ


あの小さなスーパーカブでも、部品点数は結構あります。(カスタムは若干多いです)


他メーカーの4サイクルエンジンは、大抵発進用クラッチが、メーンシャフト上にあったりします。(スーパーカブC110と、タイカブも同じ発進用クラッチがあります)このクラッチのお蔭で、オーソドックスなカブより、スムーズな発進が出来ます。


4サイクルエンジンはこのカブが基本で、二発・四発・六発と気筒数が、UPしたり、水冷エンジンや、水平対向エンジン、V型エンジンに変化するだけです。


また、時代的に言いますと、カムシャフトが下にあれば、OHV(構造がもう一つ簡単です)上に来たらOHC、二つあればDOHC、時代と共に高性能になり、回転数がUPし、馬力がUPしました。


現代では、エミッション規制(排ガス規制)や、低燃費のためにハイブリット(少し眉唾物)車や、ジーゼル機関もポンプやタイマ、電子プランジャーというものの進化で、クリーン化し、欧州では、発展しています。



全てレシプロ機関という内燃機関です。約100年前からほぼ同じ構造です。



話は戻りますが、カブのエンジン(OHCのキャブ車)は、ホント理想的なコンパクトエンジンです。耐久力もあり、低燃費で、冬場に鹿児島まで、行って帰ってきても、何の問題も発生しません。



50年も前に、この構造を考えた、ホン○の開発者に、今日も脱帽です尊敬「


組み立ては、お正月明けになりますが、また、ブログUPします。





・・・便乗情報です(手前の事で申し訳ございません)
はぎはらモーターのブログ
冬季休暇のご案内です


12月30日(金曜日) ~ 1月4日(水曜日)まで、勝手しますが、休業致しますおじぎ


新年は、5日(木曜日)から、通常営業いたします。