朗読「銭形平次」
「父の遺書」、ただいま準備中です。
雑談 第1回目です。
「お早う」
ガラッ八の八五郎は、
ガラッ八の八五郎は、
尋常な挨拶をして、慎み深く入って来ると、
お静のくんで出した温かい茶を、お薬湯のように押し戴いて、二た口三口啜りながら、上眼づかいに四辺を見廻すのでした。
予告編、登場人物のご紹介です。
「父の遺書 登場人物紹介」
神田の平次
明神下に住む岡っ引き。
通称・銭形平次。
八五郎
平次の一の子分。
通称・ガラッ八。
高木勇名
安倍川町の浪人者。
一年ほど前から大病を患っている。
茂野
勇名の娘。
敬太郎
勇名の息子で茂野の兄。
親戚の河西源太の道場に預けられている。
河西源太
高木家の親戚で、牛込御納戸町の道場主。
城弾三郎
福井町の浪人者。
平右衛門町の川岸で死体で見つかった。
おさの
城の下女で妾。
お倉
城の婆や。おさのの伯母。
戸倉十兵衛
城弾三郎の友人で浪人者。
お松
両国の水茶屋の茶汲み女。
城弾三郎殺しの疑いがかかる。
時次
お松の知り合い。
お松と良い仲?
お静
平次の女房。
三輪の万七
平次をライバル視するベテランの岡っ引き。
お神楽の清吉
万七の子分。
笹野新三郎
南町奉行所筆頭与力。
平次の上司に当る、平次の良き理解者。
「父の遺書」です。
四年前に母が亡くなったときにも
「母」とタイトルに入るものを朗読しようと思いまして
「母子巡礼」を読んだのですが、
というわけで、
今回は「父」がタイトルに入るものを探しました。
季節的には冬のお話なので、
今回は、朗読をUPする季節
(現在5月、UPは6月の頭になるかな)
とは合いませんけれども、
そんなことは気にしない。
今回登場する、高木勇名。
安倍川町に住み、現在は大病を患っている。
娘が茂野で、
その兄、敬太郎も登場。
…ということはつまり
「父の遺書」の「父」が高木勇名なのですが、
この「勇名」を何と読もうかと、最初に悩む。
いつもは「人名で迷ったとき」は、
偉人や歴史上の実在する(した)人物で
同じ名前の人がいないかな、
と検索などしてみるのですが、
「勇名」は見つからず。
というわけで、ここはひとつ
もう私の好みということで。
ゆうな、ゆうめい、などとも読めますが、
「いさな」と読むことに。
たかぎいさな。
自分で決めたのはいいけど、
実際、朗読してみたら、
言いにくいぞ、「いさな」。
というわけで
今回もしばらくお付き合いのほど、
宜しくお願い致します!
次回につづく!
(一)
【小笠原流】 おがさわらりゅう
武家の礼式の一派。
また、弓術、馬術、兵法の流儀などにも
小笠原流というのがあるみたい。
(二)
【亥刻半】 よつはん
夜11時頃 。
江戸時代の時刻の詳しい解説はこちら
【一刻】 いっとき
江戸時代の時刻制度。
日のあるうちを昼、日が暮れれば夜。昼夜をそれぞれ6等分したのが一刻(いっとき)。
だから、季節によって変動する。
夏至の頃の一刻は約2時間40分、冬至の頃は約1時間50分。
時刻の呼び方は、「干支」。さらに一刻を4等分して細かく表す。
つまり、「牛三つ時」は、牛の刻の3番目の時間帯。
江戸時代の時刻制度。
日のあるうちを昼、日が暮れれば夜。昼夜をそれぞれ6等分したのが一刻(いっとき)。
だから、季節によって変動する。
夏至の頃の一刻は約2時間40分、冬至の頃は約1時間50分。
時刻の呼び方は、「干支」。さらに一刻を4等分して細かく表す。
つまり、「牛三つ時」は、牛の刻の3番目の時間帯。
【やっとう】 やっとう
斬りあいや剣術の掛け声から、剣術・剣道などの俗称。
斬りあいや剣術の掛け声から、剣術・剣道などの俗称。