朗読「銭形平次」
「駕籠の行方」、ただいま準備中です。
雑談 第1回目です。
ガラッ八の八五郎は銭形平次の前へ、
予告編、登場人物のご紹介です。
「駕籠の行方 登場人物紹介」
神田の平次
明神下に住む岡っ引き。
通称・銭形平次。
八五郎
平次の一の子分。
通称・ガラッ八。
佐野求馬
芝田町四丁目の旗本。
先代から家督を継いだが、知らぬ者もないバカ殿様。
お袖
上総屋の娘。佐野家に行儀見習いに上がっている。
上総屋吉兵衛
日本橋通三丁目の糸屋。お袖の父。
お篠
お袖の母。
庄七
上総屋の番頭。
佐野将監
佐野家の先代。故人。
お育
求馬の母。
木原伝之助
佐野家の用人。
というわけで
今回もしばらくお付き合いのほど、
宜しくお願い致します!
次回につづく!
(一)
【日本橋】 にほんばし
現在の東京都中央区の日本橋川にかかる橋、
または、その北側の範囲を日本橋と呼ぶ。
日本の道路元標があり、日本の道路網の始点とされる。
【南鐐】 なんりょう
二朱銀のこと。二枚で一分、八枚で一両。
【高札場】 こうさつば
法度や掟書などを書いた木札を
掲げておく場所。
【小判】 こばん
江戸時代に流通した金貨のひとつ。
【四文銭】 しもんせん
一文は一両の1/4000なので、
一両=5~13万とするなら、50~130円。
一文銭の他に、四文銭という銅貨があって、
それはつまり、一枚で四文。
つまり、銭形平次が投げるやつです。
【青銭】 あおせん
寛永通宝の略称。
【小粒】 こつぶ
この場合は、「小粒金」の略。「小粒金」は「一分金」の略称。
「一分金」は、江戸時代の金貨のひとつで、
小判一枚(一両)の四分の一。
(二)
【淡島様】 あわしまさま
和歌山県の淡島神社を中心とする
婦人病に効験があるとされる神社。
浅草寺の中に淡島堂があるようなので
江戸ですと、それのことかもしれません。
女性の守り神ということですから、
八五郎が拾ってきた櫛、簪、懐中鏡を見て
「淡島様のお堂を掻き廻したんじゃあるまいな」
と平次が言うのも頷けるかも。
【亥刻】 よつ
夜10時頃。
江戸時代の時刻の詳しい解説はこちら
【四つ手】 よつで
四つ手駕籠のこと。
四本の竹を支柱にして、
竹で編んだ垂れをつけた駕籠。
【町役人(ちょうやくにん)】 ちょうやくにん
長屋で集団生活をおくる町人たちの中から、
身分的には同じ町人でありながら、町奉行支配のもとで、町の自治を担った人。
町年寄りの下に、町名主・月行事・書役・家持・家主などがいる。
「町役人(まちやくにん)」と読んだ場合は、町奉行所の役人のことを指す。