朗読「銭形平次」
「旅に病む女」、ただいま準備中です。
雑談 第１回目です。
予告編、登場人物のご紹介です。
旅に病む女 登場人物紹介 
神田の平次
明神下に住む岡っ引き。
通称・銭形平次。
八五郎
平次の一の子分。
通称・ガラッ八。
大澤彦四郎
赤坂田町の浪人。
お徳
彦四郎の妻。
お清
彦四郎の娘。
お近
大澤家の下女。
お山
お徳の妹、麻布市兵衛町に住む。
瀧山誠之進
松倉至
旅の女
大澤家の前で苦しんでいるところ
彦四郎に助けられた。
「江戸時代の浪人」と聞いて
どんな感じを思い浮かべるか
人それぞれとは思うのですが、
まあ、「貧乏浪人」みたいな感じだったら
ちょっと貧乏な長屋住まいで内職とかしてて
月代なんか伸びてて、無精ひげなんかも生えてて
衣装なんかちょっとざっくり着てるような
そんなのを思い浮かべますけど、
今回の浪人大澤彦四郎は、
まことに評判の良い人、
金があつて情け深くて、人柄が穩かで、
これが昔、人斬庖丁を二本、腰にブラ提げて、肩で風を切つた人とは、どうしても受取れないほどの物柔かな中老人
ということですし、
なんとなく髪型や着こなしなんかもしっかりしてそう。
わりとちゃんとした武士に近いのかな、
と今回はこんな感じのデザインにしました。
大澤家の掛り人瀧山誠之進も同じ理由で。
浪人といってもいろいろあるのかな、と思ったりします。
そんな、浪人大澤彦四郎が
家の前で病人を介抱するところから
お話が始まりますが、
そんな旅の女が誰なのか、
まず最初のご紹介では「旅の女」としか
ご紹介できないところがもどかしくもあり
また、この後の展開をご堪能ください的なところもあり。
彦四郎の娘お清ももちろん
一生懸命描いたのですが
下女のお近もなかなか良いキャラクターで
いろんな事情を知ってる
平次にとってもなかなかありがたい人物。
醜いと言っても差支のない程の女、
と原文中にはあるんですが
描いてみたらわりとキレイな人になっちゃったんじゃない？
とか思いましたが、
わりと気に入ったのでこのままいくことにしまーす。
いや、やっぱり女性ってね、
誰でもかわいいところがあるもんだと思うんですよ。
というわけで
今回もしばらくお付き合いのほど、
宜しくお願い致します！
次回につづく！
(一)
【亥刻】 よつ
夜10時頃。
江戸時代の時刻の詳しい解説はこちら
【子刻】 ここのつ
夜中１２時頃 。
江戸時代の時刻の詳しい解説はこちら
(二)
【赤坂田町】 あかさかたまち
現在の港区赤坂一～三丁目あたり？
赤坂御門の坂道をくだって、
溜池に沿ったところにあった町。
もとは田だったことが名前の由来。
(三)
現在の東京都中央区八丁堀。
八丁堀に官舎があったことから、
「八丁堀の旦那」などと呼ぶ。
【大久保彦左衛門】 おおくぼひこざえもん
【麻布市兵衛町】 あざぶいちべえちょう
現在の六本木一丁目、三丁目あたり？
江戸初期は今井村の畑地、やがて町家が増えて
今井台町(高台にあったため)となり、
町名主の黒沢市兵衛が自分の名前をつけ
市兵衛町となった。
