朗読「銭形平次」
「五つの壺 」、ただいま準備中です。
雑談 第1回目です。
予告編、登場人物のご紹介です。
五つの壺 登場人物紹介
神田の平次
明神下に住む岡っ引き。
通称・銭形平次。
八五郎
平次の一の子分。
通称・ガラッ八。
お靜
平次の女房。
加納屋五郎次
忠吉
加納屋の番頭。
香之助
加納屋の若い番頭。
お組
お富
猪之松
加納屋の下男。
練太郎
加納屋の息子。
父の五郎次の仲たがいして
今は本所に暮らしている。
お綾
![チューリップ赤](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/061.gif)
![てんとうむし](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/055.gif)
「五つの壺」です。
秋らしい…という話題はそんなに出てきませんが、
秋のお話みたいですね。
平次が
「秋風が身にしみるよ」
と言ってます。
お話の出だしは、
八五郎が平次の家に来て
お金を貯め始めた話をするところから…
八五郎、十文、二十文、と叔母さんに預け続けて、
今は 六百二十四文 貯めたようです。
しかし平次は
「六百文や七百文は金とは言わない、それは銭だよ」。
そして八五郎は
六百二十四文 叔母さんに預けたけれど、
二分二朱と十六文 叔母さんから借りた模様。
現代ならいくらくらいになるのか考えてみましょう。
小判一枚(一両)が…
●二分金なら 二枚
●一分金なら 四枚
●二朱金なら 八枚
●一朱金なら 十六枚
●一文銭 なら 四千枚
なのは、上の絵に描いたとおり…
で、
一両 = 現代の5~10万円とすると、
一文 = 12.5~25円だから
624文は 7,800~15,600円か。
八五郎が貯めたお金がこのくらい。
同じく
二分 = 25,000~50,000円
二朱 = 6,250~12,500円
十六文 = 200~400円
だから
八五郎が叔母さんから借りたお金が
31,450~62,900円くらい。
合ってます?
江戸時代のお金の話は
「八五郎手柄始め」 辺りにも書いたけど、
説明の図(?) 久しぶりに描いたな。
ところで、
「あっしも算盤(そろばん)の方は不得手でね、
一つ親分にパチパチとやって貰おうと」
という八五郎に、
「算盤なんか俺の屋敷にあるものか、
俎板かなんかで間に合せて置け」
という平次のセリフがツボです。
平次時々おもしろいこと言う。
まな板でどうしろというのか。
というわけで
今回もしばらくお付き合いのほど、
宜しくお願い致します!
次回につづく!
(一)
【五尺八寸】 ごしゃくはっすん
一尺=約30センチ、一寸=約3センチ なので
八五郎の身長、174㎝くらい?
【向柳原】 むこうやなぎわら
神田川沿い、柳原土手の対岸あたり。
八五郎が居候している叔母の家がある。
31,450~62,900円くらい。
(二)
【浅草福井町】 あさくさふくいちょう
現代の台東区浅草橋、
浅草橋駅の周辺くらいでしょうかね。
【一斗】 いっと
約18ℓ。一升の10倍です。
瓶の大きさが一斗くらいとして…
小判なら何枚入るでしょうか。
【三千両】 さんぜんりょう
一両= 5~10万円くらいとすると、
1億5000~3億円くらい?
【五千両】 ごせんりょう
一両が現代の 5~10万円とすると、
2億5000万~5億円くらい。
【番頭】 ばんとう
江戸時代の商家の役職のひとつ。
番頭は、商家で、使用人の内で最高の地位にあるもの。
10歳前後で小僧として住み込んで、→ 手代 → 番頭 となる。