「銭形平次捕物控 捕物仁義(七)(八)」野村胡堂 | ゆづき24時 2nd

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朗読「銭形平次」

「捕物仁義、YouTubeちゃんねるに

公開致しましたー。

 

雑談は今回で最終回。

 

 

「銭形平次捕物控 捕物仁義」

 

「よく解りました。

――あっしはお上の御用を勤める身体で、

大地の上ではそんなことに御助勢は出来ませんが、

天道様の届かない、土地の底の穴の中なら、

お上のお目こぼしもあるとしたものでしょう、

――一番今晩一と晩だけ、土竜の真似をして、

皆川様御夫婦の忠義にお手伝いしましょう」

 

 

てんとうむし

 

 
登場人物紹介のつづき…
 
今回は、
初回blogの登場人物紹介で
全部載せてしまうとネタバレになる恐れがありましたので…
 
注意 ネタバレを踏まえた上の
追加の登場人物紹介です。
 
 
チューリップ赤 永井和泉守
皆川半之丞の主君。
二年前に他界。
 
チューリップ赤 永井鉄三郎
永井和泉守の息子で跡取り。
三年前、18歳で行方不明に。
 
チューリップピンク 永井平馬
永井和泉守の伯父。
鉄三郎が行方不明、和泉守が他界した後は
永井家の後見人に。
 
チューリップピンク 永井平太郎
平馬の息子。17歳。
一年前から家督相続の届を出している。
 
 

あじさい 皆川半之丞(川波一弥)

近所に住む素読の師匠で浪人者。

実は、永井家用人・川波五六郎の子、

川波一弥。

 

あじさい お京

半之丞の妹。

実は、妹ではなく、妻。

 

 

てんとうむし

 

 
今回は
八五郎に気になる人ができたり?
潜入捜査だったり
八五郎が行方不明になったり
 
わりと
気になる出来事の多いお話だったような。
 
八五郎が美人に一目惚れして
その女性の家へ素読の稽古に通うことになった
みたいな展開は
「銭形平次」のどのドラマかで見たことがある気がするな…
風間杜夫さん版のだったかな…
 
そうそう、「この話は原作を読んだな…」
と、その時思った気がする。
 
検索したみたところ、
そうそう、風間杜夫さん版の
第22話「八五郎、恋の手習い」だった。
皆川半之丞高橋長英さん
お京さん島村佳江さんでした模様。
 
 
てんとうむし
 
 
そしてやはり、
地下に穴を掘るっていうのがいいですよねえ。
私としては、どうしても
シャーロック・ホームズ「赤毛連盟」を思い出すのですけれども。
 
あと、地下の洞窟みたいなのが出てくるお話といえば
横溝正史、金田一シリーズの「八つ墓村」
「悪霊島」も、洞窟?鍾乳洞?が出てきましたっけ?
 
洞窟や鍾乳洞は自然に出来たものですけど、
「赤毛連盟」のような、穴を掘る話、
「赤毛連盟」をオマージュしたような話は
最近でもよく見かけるような気がする。
 
 

行方不明になった八五郎、

その八五郎を平次が見つけて救うシーンも

なんか冒険感があっていいですね。

 

朗読的には(セリフ的には)

八五郎がどれくらい弱ってるのかな、

というのは気にしたところで。

 

そのあとの

半之丞のセリフ、武家のセリフはむずかしいー。

武家のセリフと、

武家のお家の事情を説明する地の文とかね。

 

まあ、単体でなら言えても

「たった一粒種の鉄三郎様」とか

「これが表沙汰になれば」とか

「あっしはお上の御用を勤める身体で」とか

言いにくい言葉の並びが多い。

 

一般に、小説に出てくる人物名などは

別に、作者さまの方で

朗読などを意識して言いやすい名前に――

とかはないでしょうしね。

 

余談ですが、

そういえば、原作もののドラマ化などで

少ーしお話の展開が変わってたりする場合はありますが、

同じ登場人物でも

名前が少ーし変わってるときがある。

「なんで、人物名ちょっと変えたんだろう?」

と不思議に思ったりするんですが

え? もしかして、音声にする際、言いにくいとか、

そういう理由だったりするときもありますか?

 

 
てんとうむし
 

 

八五郎を助けた平次、

そこへ現れた皆川半之丞と対峙して

半之丞から事情を聞きますが、

 

「一番今晩一と晩だけ、

土竜の真似をして、

皆川様御夫婦の忠義にお手伝いしましょう」

 

と助太刀をかってでる。
それに驚く八五郎、二人を見送って
 
「チェッ、物好きだね」
 
ガラッ八はしばらく口も塞がりません
とありますが、
なんとなくここは
呆れたり拗ねたりする感じよりも
 
でも、そんな親分が親分らしくて大好き、
な八五郎ではないかと思うのです。
ちょっと笑ってるんではないかと思うのです。
 
 
ですから、後日談の
 
「親分、驚いたぜ、
――御用聞がなぐり込みの片棒をかつぐなんて」
 

の場面も、

八五郎は少し苦笑いのような、

まんざらでもない顔をしてるのではないか、

 

という解釈でやらせていただいております。

 

 

 

 

てんとうむし

 

 

今回は少し

以前やった「傀儡名臣」を思い出しました。

 

今回も一件落着です。

 

 

 

ご視聴ありがとうございました!虹

 

 

 

※後日談

 

なんか、挿絵の中のタイトル表示が

二枚だけ「死の踊り子」になってたことに後から気付きました。

…まあ、結構再生数も上がった後でしたので

まあこれはこれで諦めよう。

すみません。

 

 

 

てんとうむし

 

 

 

(七)

【一刻】 いっとき

江戸時代の時刻制度。
日のあるうちを昼、日が暮れれば夜。

昼夜をそれぞれ6等分したのが一刻(いっとき)。
だから、季節によって変動する。
夏至の頃の一刻は約2時間40分、

冬至の頃は約1時間50分。

「この手紙を見れば、皆川半之丞も

2時間くらいは家を空ける?」

 

【三尺四方】 さんじゃくしほう

1尺=約30センチなので、三尺は約90センチ。 

皆川半之丞の家に空いていた穴、90㎝四方くらい。

 

【二間】 にけん

一間(いっけん)は、約1.8メートルなので、

二間は3.6メートルくらい。

穴に入った平次が降りた距離、3.6メートルくらい。

 

【五六間】 ご、ろっけん

一間=約1.8mなので、

五~六間は、90.9~10.9m。

平次がトンネルの中を進んだ距離、10mくらい?

 

(八)

【八千五百石】 はっせんごひゃっこく

「石高」の話はこのへん↓

「辻斬(四)(五)」あたりに書いたようですが、

一石=1000合=人一人が一年に食べるお米の量

とすると、家来8500人くらい雇える、みたいな?

(自分たち親戚他の分をひくと、もうちょっと少ないでしょうけど)

 

【評定所】 ひょうじょうしょ

龍の口御評定所。
江戸幕府の中央機関。
寺社奉行・町奉行・勘定奉行の三奉行が合議によって事件を裁決し、
老中の司法上の諮問に答える幕府の最高司法機関。
江戸城和田倉(わだくら)門外の龍の口、伝奏屋敷の隣に置かれていた。 

 

【六日の菖蒲】 むいかのあやめ

時期が過ぎて、役に立たないこと。

六日の菖蒲、十日の菊。

5/5の端午の節供の翌日の菖蒲と

9/9の重陽の節供の翌日の菊、ということらしい。

 

 

 

 
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