「銭形平次捕物控 八五郎の恋(一)(二)」野村胡堂 | ゆづき24時 2nd

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朗読「銭形平次」

「八五郎の恋」、ただいま準備中です。

 

 

雑談 第1回目です。

 

 

「銭形平次捕物控 八五郎の恋」

 

「親分、近頃つくづく考えたんだが――」
ガラッ八の八五郎は柄にもない感慨無量な声を出すのでした。
「何を考えやがったんだ、つくづくなんて
じゃねえぜ」
銭形平次は初夏の日溜りを避けて、
好きな植木の若芽をいつくしみながら、
いつもの調子で相手になっております。

 

 

てんとうむし

 

 

 

予告編、登場人物のご紹介です。

 

にっこり 八五郎の恋 登場人物紹介 にっこり

 

クローバー 神田の平次

明神下に住む岡っ引き。

通称・銭形平次。

クローバー 八五郎

平次の一の子分。

通称・ガラッ八。

クローバー お静

平次の女房。

(今回セリフはありませんでしたけど)

 

あじさい 中江川平太夫

横町に住む浪人。

あじさい お琴

平太夫の養い娘。

 

ヒマワリ 枡屋伝七

江戸を荒らしまわる兇賊に強盗に入られた
両国の酒屋の主人。

 

チューリップ赤 権次郎

枡屋の隣の隣の軽業小屋の太夫元。

チューリップ赤 三太

軽業小屋の木戸番。

チューリップ赤 喜助
軽業小屋の囃子方。
チューリップ赤 倉松

軽業小屋の竹乗り。縄抜けの名人。

 
黄色い花 末広町の女隠居
兇賊に入られた、末広町の女隠居。
 
チューリップピンク 大谷道軒
筋違見附で大道易者をしている浪人。
 
 
てんとうむし
 
 
「八五郎の恋」、です。
 
でも「恋」っていうほど「恋」でもないかな、
八五郎はいつもフェミニストですし。
いつもと同じ調子くらいの「恋」。
 
383編ある「銭形平次」の中には

確か、「八五郎の恋人」っていう話もあったはず…

そっちの方が、
もっと「恋人」らしい「恋人」だった気がします。
うろ覚えだけど。
そっちの話もまたいつか。
 
 
さて、八五郎は独身
女の子には優しく、フェミニスト
みたいなことでおなじみですけれども、
 
お話によっては、女の子が苦手
みたいに紹介されてるときもあって。
 
一見、真逆の表現で、どっち?
って感じもありますが、
これ、わかる気もするのですね。
 
なんていうんでしょうかね、
小説や漫画などでも、
女性が苦手、奥手、みたいな男性キャラクターが
女性から「かわいい!」とか言われて
得てして女性にモテる、
という設定って結構ある気がするのです。
(そう言って私が思い浮べているのは
「三毛猫ホームズ」の片山刑事です)
 
苦手、というより
慣れていないから、丁寧に、優しく接する。
だから、
本人は別に望んでいるわけじゃなく自覚もしていないけど、
結果的に女性にモテる。みたいな。
 
やっぱり、胡堂先生が「平次」を連載中も、
八五郎は、女性読者から人気があったようですしね。
 
 
八五郎はといえば…
かわいい女の子のことはみんな好きで、
女性には一様に優しくて、
 
でも、平次や叔母さんには
「早く嫁をもらって身をかためては?」
と言われているのに、
嫁をもらいたくはないみたい。
 
でも、これは女性がイヤで嫁をもらわないのではなくて、
どちらかというと、
まだまだひとりに決められないから
嫁をもらうのは先延ばしにしているような…
そんな感じもいたします(^^;
 
 
そんな八五郎が
今回、「この娘いいなー」と言っているのは、
つまり今回の恋のお相手は、
浪人・中江川平太夫の養い娘、お琴さん
でも、お琴さんは
八五郎のことは何とも思ってないみたい。
 
こちら↑は、サムネイル用の絵を
描く途中でできたボツ絵。
…でも、せっかくなので
作中のどこかには使うかも。
 
 
てんとうむし
 
 
ところで、お話の冒頭で
平次に「八文の湯銭」を借りにきた八五郎ですが
 
「八文」ってどれぐらい?
 
「一両」とか「十両」はよくお話に登場しますが、
実際のところ、“一両”でも
江戸庶民には大金ですから…
 
どちらかというと、
この「文(もん)」の方が庶民の金銭感覚には
馴染みが深いのかも。
 
ちょいちょい「一両いくら?」みたいなのは
こちらのブログにも書いてますけど、
 
一両=4000文
 
で、一両を現在の金額でいくらくらいかというと
時代によっても変動はあるみたいですけど、
 
一両=現在の5万~10万円
 
とすると、
 
一文=現在の12.5~25円
 
になるから、
 
八文=100~200円
 
で、八五郎が一回銭湯に行くお金、
100~200円くらいってことになりますね。
 
 
「江戸庶民の金銭感覚」
については、過去blogにも
この辺りに書いたようですけど、
そっちでは
 
風呂屋一回 = 8文(160円)
 
になってますね。
そのとき参考にした
「別冊宝島・大江戸暮らし大図鑑/宝島社」 
の方では、 文化・文政期頃
1文=20円
つまり 1両=4000文=80,000円 で計算した場合

のことが載ってるようです。

 

 

てんとうむし

 

 

というわけで 

今回もしばらくお付き合いのほど、

宜しくお願い致します! 

 

次回につづく!猫あたま

 

 

 

てんとうむし

 

 

(一)

  はちもん

「一両=4000文」として、
一両=5~10万円としたら
「一文=12.5円~25円」、
八文は、100~200円くらい。
 

お部屋様 おへやさま

身分の高い人の妾の敬称。

 

 

(二)

【袷】 あわせ
裏地をつけて仕立てた着物。

秋から春先にかけて用いる。

 

【六十二、三両 ろくじゅうに、さんりょう

一両=5万~10万円とすると、

62、3両は

310万~630万円くらい?

 

 

 

 

 

 

 
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