「夜長姫と耳男」坂口安吾 その１

「夜長姫と耳男」坂口安吾　

の朗読を始めました～。

youtube → 「夜長姫と耳男」坂口安吾その１



坂口安吾の魅力　ってなんだろうと、

ずっと考えているけれど、
上手い言葉が見つからない。

美しさとか儚さとか
作品によっては、

コミカルだったりシニカルだったり？
でもそれだけでは言い表せないような気もする。

「桜の森の満開の下」や

「夜長姫と耳男」で言えば、
あの、

ギリギリ感、焦燥感、

果てのない孤独？

なんにしろ、
「夜長姫と耳男」には、
安吾の、

芸術観、恋愛観、宗教観？、

戦争の体験、少年時代の孤独、
いろんなものが詰まっているように思う。







今回ご紹介するのは、
★で９つの章に分かれているうちの、

第1・2章 。

この中では、
耳男が、夜長姫を一心不乱に見つめ、

親方から言われた教訓を思い出す場面、

「のしかかるように

見つめ伏せてはダメだ。
その人やその物とともに、
ひと色の水のように

すきとおらなければならないのだ」

というところが印象的。
小説でも、絵でも、ヒダのタクミでも、

何かを演じることでも、朗読でも、
その他、いろんな芸術、

作品と呼ばれるものを作ることに、
それが当てはまるのではないか、

と思ってしまう。
そうそう簡単なことではないけれど。



一瞬話が逸れますが、
黒木華さん主演のドラマ

「重版出来！」 一気に見た！
たいへんおもしろかったです。
その中でも似たようなことを感じたな。
芸術と呼ばれるものでも、

商品と呼ばれるものでも、
モノづくりに携わる者としては、こうありたい。









今回も絵を描きましたよ。
夜長姫。
こちらが元の絵(A4)のリサイズ版(A6)。




「夜長姫と耳男」 をやるに当たっては、

何の絵がいいのか、
仏像？　乗鞍山？　？？？
と悩みましたが、やっぱり

夜長姫その人 がいいのではないかと思い。

私としては、
まったくそのものを描いてしまっては

いけないと思いつつも、
ど～～～しても、

劇団夢の遊眠社「贋作・桜の森の満開の下」 の
毬谷友子さん演じる夜長姫 のイメージを

反映させたかったものですから
こんな絵になりました。







私の声とのギャップが、とか言わないで。







次回に続く。



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→「夜長姫と耳男」坂口安吾その２