香港にはたくさんのアマさん(家政婦)がいます。
アマさんの多くは、フィリピン、インドネシアやタイなど、
東南アジアからの出稼ぎです。
香港政府は、フィリピンやインドネシアから一時的に、
家事を行うために来る人の入国を許可し、積極的に受け入れています。
香港にいるアマさんは約22万人。
中級家庭以上の香港人や欧米人の家庭に住み込みで働き、
自国の家庭へ仕送りしています。
香港の家庭は夫婦共働きが多く、女性は基本的に結婚後も働く。
ほとんど家事はしないみたいです。
したがって家事や子供の世話はアマさんの仕事。
住み込みが基本で、月給約5万円くらいだそうです。
毎週日曜になるとアマさん達は、故郷の友達と公園やビルの谷間に集い、
ビニールシートを広げて、朝から晩までおしゃべりや情報交換、
持ち寄った食べ物をシェアして楽しそうに過ごしています。
この光景が何十メートルも続きます。
香港にきて、最初にこの光景を見た時は、
なんの集まりなのかと不思議に思いました笑。
気の合う仲間たちとワイワイ過ごすのが、
彼女達のストレス解消法であり、楽しみなんだなと思います。
異国の地だろうがどこだろうが彼女達はたくましい。
この三か月間、見るたびにパワーをもらった。
もっと頑張れると自分に言ってきた。
同じ境遇の仲間がいたり、彼女達からの仕送りを待っている故郷の家族がいるから
頑張れるのだろうか?
それは分らない。
私たちには分らない苦労がたくさんある。
香港では低賃金と言えど、ここで働いたお金は自国で稼ぐよりもかなりの額になるという。
いつの日にかお金を貯めて故郷に帰る日まで彼女たちは香港を生きる。
今日も濃いめで。