「あのさぁ、変なこと聞くけど…今日来た?」
ダンナちゃんが珍しくLINEじゃなく、お電話をかけてきたんです!
「なんで?行ってないよぉ?どしたん?何か無くなったの?もしかして泥棒さん!」
「いやー別に無くなった物はないけどさぁ。何となく雰囲気が違うっていうか…○○ちゃんの匂いがするっていうか」
ダンナちゃんはやっぱりできる子です👏
そうだよーん。私が侵入しましたよん♪
実はダンナちゃんが寮に戻った数日後には、私がこっそりと偵察に向かっていたんです🤭でもナイショなの❣️
あれ以来、ダンナちゃんにはナイショでちょこちょことやるようになってました。
でも教えたら偵察にならないでしょう?
「匂い?じゃあ私の生き霊かな♪いや~ん怖いわぁ」
「あーやっぱり来たんや😅何で俺が帰ってくるまで待ってないの?会いに来たんじゃないの?」
「行ってないってばぁ。だって今日はお仕事だったもん!妻の言うことが信じられないのぉ?ひっどぉ」
バリバリ嘘ですよー。だって行ったもんね♪
でも香水もつけてないし荷物も移動させてないのに、どうして分かんだろう🤔
正直に教える?教えたら抜き打ち検査にならんしな…。
よーし!誤魔化そう♪そうするのが1番だよね❣️
「だいたいさぁ、遠いでしょう?電車とバスなんだよ?行くわけないって😅行くなら前もって言うでしょう?」
「うーんまあね。でも何か嗅ぎ慣れた匂いがした気がするんだよね。一瞬だけだけど」
「気のせいだって!それかこの前行った時に匂いが残った?きゃー🫣変態さん発見❗️○○君が変態さんだよ?」
モクモクと煙にまいてやっちゃった♡
だって合鍵持ってるから、ダンナちゃんが居なくても入れるしー。
きちんと家事をダンナちゃんがやってるのかを、自分の目で確認する為&オイタの確認の為の偵察だからね!
バレるわけにはいかないんです。
「ふーん。じゃあ信用するけどさぁ……で?用件はなんだったの?」
ん?用件?ありませんよ!
だって確認しに行っただけだもん♪
あれ?信用してないんじゃん💢
「……ぐすん🥺悲しいなぁ。信じてない……行ってないって言ったのにぃ。あーあ。悲しいなぁ」
女の武器といえば?……そうでーす。涙❣️
電話ごしだから、別に本当に涙を搾りだす必要はありませーん。
ちょっぴりとテンションを低くして、声をちっさくすればOK🙆♀️
私って性格が曲がってるよねー😊自分でやってるのに平気で嘘を信じさせようとするんだもん♪
「あーごめんごめん。来てないんだね。分かったから」
ふぅ危なかったなぁ。やっと信用したか!やれやれ。
今度からは曜日を変えるかな♪バレるとウザいから!
私大好きっ子のダンナちゃんは、自分が居ない時間に帰るのがお気に召さないんです。
どうせ来るなら、せめて自分が帰るまで待ってろってね♪
でも私が寮に行く目的は、ダンナちゃんに会うことじゃないからさ!
会いたいなんて思うはずがありませんでーす。
ちょっと冒険気分も味わえるし♪
私の密かな楽しみだったりして😋
疑っていたダンナちゃんをやり過ごして、次の抜き打ち検査の日を迎えたんですが……ドアを開けた先に待っていたものは、とても怖いものだったり…。