受験勉強の作業量は合格最低点との差が1点差でも十数点差でもあまり変わらない | 最強最後の十年を望む

受験勉強の作業量は合格最低点との差が1点差でも十数点差でもあまり変わらない

1点差、コンマ3点差などで落ちたという報告を聞きます。

 

その点数差はどうなのか、ということより先に、何点差で落ちたということには殆ど意味がない、と意識した方が後々に良いと思います。

 

1点以下の差で補欠から繰り上がらず、不合格になったとしても、受験戦線にはなんの影響も与えません。

 

確かに、合格最低点との点差は少ないのかもしれません。本人にとっては、非常に惜しいと感じる点数差だと思います。

 

しかし、公的にも、私的にもなんの影響も与えません。

 

それよりもっと重要なことは、勉強に於ける質とか量の差は殆ど無いということです。

 

このことは毎年書いている私の独断ですが、賛成する方も少なくないと思います。

 

その僅かな点数差を現出させた実力を維持するためには、去年と同じことを同じ量で、更に確実にこなさないといけないでしょう。

 

そして、そこに新たな合格のための実力をプラスしないといけないのです。

 

点数差が僅かだからといって、覚えることや復習すること、新たに実力にすることなどが減るわけではありません。

 

確かに、知っている量は多いかもしれません。しかし、再度やることに違いはありません。

 

このことからすれば5点差、10点差などというのは、もう天文学的な数値で、合格者とはかけ離れている実力差だったと悟るべきでしょう。

 

点数差が僅かなことで、喜ぶべき事も同じく僅かなのです。

 

やってきたことは間違っていなかった、ということくらいでしょう。

 

そして、去年やってきたことをもう一段か二段アップして、合格のための実力を伸ばさなければなりません。

 

当然、今度初めて受ける現役生や、完全に圏外だった浪人生は、毎日受験勉強に励み、朝鍛夕錬しなければならないのです。

 

1点差で落ちたとしても、その1点が英文法のミスであったら、英文法の問題集をやり遂げることが必要になります。この作業量は合格最低点との差が1点差でも数点差でも、十数点差でも変わらないと思います。

 

もう一年やる勉強量は全く変わらないか、ほんの少ししか変わらないのです。

 

油断はできません。

 

受験勉強で言う油断とは、ゆるみのことではありません。

 

真面目にやっているつもりでも、甘い人はたくさんいます。

 

休み時間なんて取っているヒマがある受験生は、そうはいません。

 

休み時間には読みやすい英文を読んで、それを休憩や気分転換代わりにする必要のある受験生は掃いて捨てるほどいる筈です。

 

英文の代わりに単語、熟語、歴史、生物、化学式などなんでも結構です。

 

休みどころか、徹夜に近い体制で勉強時間を確保しないといけない仮面浪人も大勢いる筈です。

 

今、この、まだ月日に余裕のあるときに、死ぬほどやる必要があるのです。

 

1点差で落ちたときの悔しさ、これは体験したものではないとわかりません。

 

あなたも、この悔しさは味わいたくはないでしょう。