悲観的な材料を探す時期は先月で終わりを告げました | 最強最後の十年を望む

悲観的な材料を探す時期は先月で終わりを告げました

2月です。
今月入試を受ける人達は、沈着冷静とまではいかずとも、なるべく落ち着くようにしてみて下さい。


計画通り進んでいなくても、実力不足を感じていても、気持ちを落ち着けるのです。

今の時期、これまでやってきたことの現状維持が大切です。知識というのは使っていないと抜けやすいものです。

この一年を通してやってきたことを、本番に発揮できないとしたら、これほど悔いの残ることはないでしょう。


やり込んで手に馴染んだ問題集や教科書、参考書などを手元に置いて、最後の見直しといきましょう。

いや、そんなヒマはないんだ、過去問やっても満足な点数がとれないんだ、という方がいるかもしれません。


たぶん、そういう人達は少なくないと思います。


私もそうでした。
計画通りに実力が上がってきている、などという人は少ないのです。

ということはつまり、皆さんはほぼ同じ境遇と思って間違いありません。

中には万全の準備が出来ていて、後は入試を解くだけだという方もいらっしゃるでしょう。


しかし、そういう人達はきっと、俺の受ける大学、或いは私の志望している大学は滑り止めで、もっと上の学校を目指しているのだ、と思い込みましょう。

みんなほぼ同じラインにいると判断して差し支えありません。

というより、悲観的な材料を探す時期は先月で終わりを告げました。


気を引き締めた楽観主義で過ごす時期に足を踏み入れたのです。悲観的になっても何等いいことはありません。上を向いて登っていくのです。

現状維持はわかったけれど、足りない部分はどうするんだいと言われそうですが、それにも当然対処します。

但し、あれもこれも、ということはしません。残りの日数と自分の能力を考えて、一つか二つのことに集中します。

現代史だけはプロになるとか自由英作文に磨きをかける、小論文対策を重点的にやる、といったことです。効率的で役に立つものに集中するのです。

これは弱いものが強いものに対するときの、歴史が証明してきた対処方法です。


義経の鵯越、信長の桶狭間などは成功例です。
これらの合戦について歴史的には疑問とされる場合もありますが、此処では歴史事実に拘ることなく、良い例として参照するのみです。

大阪夏の陣で家康にひと泡吹かせた真田隊の活躍も同じものでしょう。


戦力の小さいものが自分の総力を結集して敵の分力を叩く、それも勝敗を決する中心点を叩くということは、劣勢にあるものの戦術の要点であり、これは戦国時代から繰り返し用いられてきた戦法で、自らが劣勢でなければ猶更有効です。

合否を決する点差が広がり易い、小論文、自由英作文などは攻略すべき第一の目標だと思います。


また、伸びるだけ伸ばすということで、自分の得意な分野に集中して磨きをかけるということも効果的でしょう。

弱点補強についても、全てを満足にすることが理想ですが、そうはいかない場合、これからの日程で出来るものに絞って対処するのです。


それは、古文の助動詞理解かもしれませんし、英語の内容真偽問題対策かもしれません。また、歴史科目の論文対策かもしれません。

出来る、と合理的に判断したものだけに注力して学習を進めていき、出来ない点を数えあげるのではなく、出来た点だけに目を向けて、それだけ自分の実力は補強されたのだと考えてしまいます。

着実に登っていくのです。
周りを見ることなく、迷わずに進んで行くだけです。