英作文対策に手が着かなくて迷っているとき | 最強最後の十年を望む

英作文対策に手が着かなくて迷っているとき

英作文の問題が入試に出る場合でも、なかなかその具体的な対策を始めることが難しい場合があります。

 

長文読解や文法に語法、これらだけでもかなり難しい対応を迫られるからです。特に長文問題対策に時間がかかってしまい、試験時間内に読んで正答率を高くすることは、そう簡単にできることではありません。英作文対策が後手になってしまう最大の要因ではないでしょうか。

 

英作文は白紙でも合格した人がいる、などの情報に安心を求めて対策しないこともあります。

英作文対策を面倒に感じてしまうのです。

 

なんとかしたいと思うものの、英文を満足に読めもしないのに、英文を書くなんてできっこないと考えてしまいます。

 

しかも英作文用の参考書などを開いても、私にとっての最大の関門である、例文の暗記から始めないといけないのです。

 

予備編や入門編などとして、最初のページから「英作文用例文集」と称する暗記用の英文を少なくて300くらいから、多くて500や700などと、死ぬほど覚えなくてはなりません。

 

英単語すら覚えられないのに、二行も三行もある例文など覚えられるわけはないのです。

というわけで、私が受験生の頃は英作文対策などは全くすることなく、ただ長い英文を読むことができれば良い入試をしている大学に、なんとか入ったというわけです。

 

しかし、現在はこれではいけません。

普通の英作文や、与えられた単語を使って文章を作るもの、そして自由英作文などと多彩になって試験問題を飾っています。

バカにならない点数配分を持っているのではないでしょうか。

 

英作文対策は必須なのです。

 

以下に少し古い書籍ですが、私の様な、例文暗記が苦手な人にもおすすめの参考書があります。

 

 

まず、例文が150と少ないことが、手にとってみようと思った理由です。

そして、次にその構成です。

ただの暗記を強要しません。例えば、

 

彼女のマンションは東京の都心にある。

a) There is her condominium in central Tokyo.

b) Her condominium is in central Tokyo.

 

と、例文に対して二つの英文訳があり、どちらが正しいかをまず推論させるのです。

そして解説で丁寧に解説します。

 

例文をもう一つ、

誰に車を貸したの。 友達。

a) Who did you lend your car ?  I lent a friend it.

b) Who did you lend your car ? I lent it to a friend.

 

解答が気になったら、本書を手にとってみて下さい。

9番と11番の例文です。

 

例文の解答解説は、入試に出てくる誤り指摘問題にも活かせます。

誤り指摘問題の多くは、文法解説書に大きく出ている項目とは異なり、三単現のSが入っていなかったり、形容詞が形容詞を修飾していたりといった、外国語として英語を習っている学習者が犯す英作文の間違いを指摘するものなので、この本の誤り解説が直接役に立つのも頷けると思います。

 

これらの誤り指摘をやったのち、次の章では上の各例文の正しい方を、今度はわざと間違えて書いてあるものの誤り指摘問題をやります。

 

つまり、二つの中から一つの正しい方を選択する章があり、その次には、その正しい方をわさど間違えて書いてある英文の誤りを指摘させるのです。

そして更に次の章で、漸く日本語から英語にする問題が続きます。

 

最初の章で、二つの中から正しい方を選択し、次の章で、その正しい英文がわざと間違って書かれていて、どこか一カ所、或いは二カ所以上の誤りを指摘して、更にその次の章で日本文から英文にするというわけです。

 

著者は、最初から順番に読んで下さい、順番に読むと良くかわるように問題文を構成していると言っています。

しかし、それは出来る人の読み方で、私の様に出来ない者にとっては10題ずつなどに例文を区切って、選択、誤り指摘、和文英訳のサイクルを続けて読んでいます。

 

こうすると、暗記しようとしなくても、全部は無理ですが結構な確率で例文を書けるようになります。

 

また、和文をやさしく言い換えてから英文にする、という英作文初心者にとってはズルイとも思えるようなコツもわかってきます。

 

まだ英作文対策は間に合います。

すくなくとも、諦めるのはやめましょう。

無駄な抵抗でもよいですから、始めてみて下さい。

 

※注意

上記の書籍についての感想は私独自のものです。そして残念ながら5年くらい前の古い本になってしまいました。

参考にしてみようと思う場合、書店で内容を確認できるなら、良く見てから購入して下さい。


ネットしかない場合は、少し考えてから購入を決定した方がいいでしょうし、迷うならやめて、書店で内容が確認できる他の良いものを購入した方が無難だと思います。