上り坂の夏休みから下り坂の夏休みへ
毎年の感想ですが、夏休みも七月から八月上旬までは、感覚として、坂の上にある目標に向かって登っている気がしているものです。
けれど、夏休みも後半になって、そろそろ秋が感じられる頃には上り坂ではなくなっているような雰囲気になります。
そして、残暑などと言われ始めると、焦りの気分や秋の大きな模試が予定されたり、センターまであと○日なんていう日数が実感されて、下り坂にさしかかってきたような気がするものです。
夏休みの後半から失速気味で、それまでの希望に満ちた勉強の雰囲気から、焦り気味、諦め気味となってしまう人が見受けられます。
意識していなくても、感覚のどこかで無理ではないか、今、この状況では難しいのではないか、と思い始めてしまう人も出てきます。
実際に秋になると学校や予備校の指導でも、模試やこれまでの成績から志望校の下方修正を迫られてしまうことになるかもしれません。
志望校の下方修正は、一気にモチベーションを奪います。
これまでやってきた姿勢が大きく変化し、意識は下降し、実力も下降しかねません。
たった今の、この7月末の時期の意志力、やる気が夏の後半戦を左右するのです。
まあ、ここまででいいや、
これは調べないといけないけれど、
今日はいいか、
このへんまでやればいいんじゃないか、
このへんまでやればいいんじゃないか、
などと、妥協していないでしょうか。
こんな気分でやっていたら、後半戦から長期低落傾向となってしまいます。
今、学習計画は決めた通りやっていたとしても、きちんと実力になっていますか。
決めた通り以上やらないと、受験勉強は進まないようにもなっています。
ひとつの勉強から派生した興味深いこと、例えば関連語や気になった文法など、予定外のことをやることによって実力は確実に、そして急速に強化されていきます。
勉強の計画外でやることが増えたとき、それらのことから逃げてはいけません。
確実にこなして、確実にバージョンアップしていきましょう。
夏休みが終わっても、更に続く上り坂を登って行くのです。
下ってはいけません。