夏の終わりの実力をイメージし、読解力を鍛えよう | 最強最後の十年を望む

夏の終わりの実力をイメージし、読解力を鍛えよう

本格的な夏を迎えようとしています。

勝負の夏を迎えて、
充実した夏を迎えている人、
教室で、或いは家で涼んでいるだけのような気がしている人、
今一つ勉強に乗りきれていない人、
どのような場合に於いても、この八月の終わりには、こうなっているべきだ、という状況を目指して日々を過ごしていく必要があります。

九月からの新展開を、なんとか乗り切ることができるためには、例えば、次の様な位置にいることが必要になってくるでしょう。

英語は、
どれかひとつの文法問題集を最低一周はしている。
単語、熟語は難関大学用ではなくても、標準の暗記用書籍を八割くらいは覚えている。
長文は、志望校の入学試験の問題を時間無制限で読み取ることができるか、又は、問題の5割から6割くらいは必ず取れるようになっている。
或いは、そのような読解や解答ができるようになった問題が一つ以上ある。

国語は、
現代文の読解はできたりでなかったりではあるけれども、考えて解く、ということが習慣になっている。
古文の文法、漢文の句法が一通り理解できてきた。

文系数学は、
数Ⅰ、数Ⅱとも、どの分野の問題も一通り解いて、基礎は身についている。
難解な問題も、いくつか解けるようになっているし、課題は見えている。

社会は、
教科書レベルを繰り返しやって、6~7割程度は知識として定着している。
過去問を解き始めている。
通史の他、文化史、近現代史、各国史、史料問題、地図など、どの分野を強化すべきかわかっている。

政治経済なら、一通りの教科書知識に加え、現代の政治、国際関係について、時事的な問題について整理しているか、それをいつやるかの計画を明確に持っている。

小論文、
志望校の過去問を解き始めている。
他学部などの小論文も、傾向は違うとはいえ、やったことがあるか、やろうとしている。
小論文と言っても、国語現代文の記述式解答と酷似した問題が多いか、又は、その素養が必要なので、記述式解答の現代文問題集をやってもいる。

以上は、私の独断で描いたものです。
受ける大学の傾向や、個人の進度によって異なってくるのは勿論です。

夏に大切なことは、読解系の基礎を身につけたい、ということです。
英語長文の過去問を時間無制限でやれば、なんとかなる、或いは、なんとかなりそうになっている、

国語現代文について、まだ得点はよくないけれど、自分で考えて解き、間違った場合はその誤りの理由を考えて、必ずもう一度解いている、

小論文の課題文を読んで、○○を何字以内で説明せよ、という問題を抵抗なくやることができるようになっているか、又は抵抗があっても挑戦して解いており、現代文と同様に間違った場合はきちんと復習している、

というようになっていることを目指し、今はその発展途上にあることが必要です。

秋になると、来年の受験が見えてくるため、読解問題をじっくりやって解いているヒマがなくなってきます。
焦りも生じてくるでしょう。

この夏に、読解問題に対処するための基礎を完璧でなくても良いですから、なんとか身につけることが大切です。

以上は私の考え方です。
それぞれの環境と志望校、現在の進度に合わせてカスタマイズしたり、参考にしてみて下さい。

夏を充実したものにして、合格に限りなく近づいて行きましょう。