大学受験生のご両親、特にお母様への余計なアドバイス | 最強最後の十年を望む

大学受験生のご両親、特にお母様への余計なアドバイス

以下は当事者ではない、ヨソモノのアドバイスですので、的外れの場合も充分にありますので、ひとつの参考意見として聞いて下さい。

 

一般的に、これは私もそうでしたが、男の子の場合、大学受験について両親、特に母親から何か言われるのは感情的にイヤな場合が多いのです。

 

この『感情的』ということが重要です。

 

そしてそれに加えて、受験について知識があまりないのにウルサク言いますと、かなりのマイナス効果となるので気をつけて頂いた方が良いと思います。

 

例えば、首都圏で私大一般試験で難関大学を狙っている場合、センターで第二志望のそこそこ難しい大学を狙えるようにする、というのは三、四年前なら可能でした。

 

しかし今は難関国立大学を狙う受験生がするように、センター試験対策を万全にして各科目八割五分以上の成績を取れるように目標設定しないと難しいくらいになりました。

 

私大狙いでセンター試験対策をどのようにするのか、ということは受験戦略の根幹の一つです。

しかも、センター試験をちゃんとやろうと思っていても、センター英語の大問3の様な私大にはあまり出ない型式の対策は、まあ秋以降で良いくらいに思っていて、適当にこなしている場合があります。これは過去のセンター試験合格者も大半がそうでした。

 

つまり私大狙いの場合、今のマーク模試ではあまり良い点数を狙っていないし、取らないという結果になることが少なくありません。

しかし、結果重視の先生やご両親は、その結果を見てアレヤコレヤを言います。

 

確かに、私大狙いでも、センター試験を取ることができなければ難関私大などには合格できない、という意見は正論ですし、私もそのように言います。

 

しかし、難関私大で一番の問題は、英文を時間内に読んで解答するということと、クイズみたいな歴史科目に対処するということ、そして現代文で失敗しないこと、更に小論文があるのなら、それを得意にならないといけないということ等が優先されます。

 

そして、これらには地道な努力が必要です。

 

このため、センター対策はどうしても不十分になりがちです。

また、英文を時間内に読む、ということは長い英文読解の努力の結果なので、それまでは模試では満足な点数が取れないことも普通にあります。

 

以前のブログにも書きましたが、学力が発展途上の場合、模試では部分的な目標を掲げて受けます。

すなわち、今回は英文読解問題だけやれば良い、そのかわり解いた読解問題は全て満点でないといけない、などという目標を設定します。

 

そしてこれは私の独断ですが、この時期では、まだ模試の総合点などは追い風参考にもなりません。

なぜなら、戦うときの『真の敵』である現役高校生の実力ができあがっていないからです。

 

模試の点数と評価という、非常に題材にしやすく、また考慮しやすいことを問題にしてお子さんを指弾したり、日々の生活や起きてくる時間、睡眠時間、朝型、夜型、帰宅時間などについて論評したりすることは、気をつけないとマイナスの効果しか引き起こさないことがあります。

 

私はいつも、ご両親には『嫌われ役は私がなりますから、おいしいものでも食べさせてあげて下さい』と言っています。

なぜなら私との関係は一年か、せいぜい数年ですが、ご両親とは一生ものだからです。

 

親と感情的な衝突や、説明したくもない受験計画を話すことなど、受験生には余計な時間として認識されるのです。

 

じゃあ、見ているだけで良いのか、ということにもなりますが、確かに予備校や塾に通っているだけで良いかどうかはわかりません。

 

なので、計画を聞いてみるとか、いつまでにはこのくらいの模試点数になるとか、過去問が何割正答できるようになっているかとか、チェック日程を明らかにしておくことが良いと思いますが、これは各場合によってやり方は異なってくると思いますので、ここでは一般論を述べるくらいがやっとでしかありません。

 

女の子の場合はお母さんと一緒に行動して、第一志望に合格するということは何回も見ていますし、講習生にもそのようなペアは少なくありませんが、男の子の場合は結構離れて見ることが必要な場合が多いように見受けられます。

 

あまりはっきりした結論にならなくて申し訳ないのですが、男の子の場合、あまりつきまとうのは良くない場合が多い、ということを参考意見として申し上げておきます。