センター試験と出さなくなった年賀状、そして大学の交友関係
センター試験の始まりとともに、今年度の本格的な入学試験の幕開けとなります。
今年度は中学生と私大専願の仮面浪人二人を除いて、他の講習生はみな指定された国立大学などの会場で、この一年間の成果を試されます。
試験前の対策や特別講習などが終われば、私は束の間の休憩日となります。
例年、大学の級友とささやかにお正月を遅れて祝い、適度にアルコールを摂取しています。
しかし最近は、この催しを中心になって開く友人がグループ会社の社長様となって遠方に赴任してしまったため、ゆっくりできなかったお正月のかわりに読書したり、テレビを見たりしています。
受験生と過ごすようになってからは、年末年始に関係なく講習していますので、お正月は関係ありません。
従って年賀状なども書くことはなくなりました。
それでも何人かの人達からは年賀状が届きますので、このセンター試験期間中を利用して近況報告を兼ねて年賀状の返事を書いています。
年賀状として正式に出すことはなくなったので、お正月に来る年賀状は年ごとに少なくなり、三流サラリーマンとして働いていた頃の会社関連の人達からは、極端に来なくなりました。
年賀状については、とても面倒な制度で、どうしてメール等で済ませるようにしないのだろうと、友人知人、同僚などには、オレは年賀状は出さないと宣言し、先輩やお世話になった方達のみに出すという方針でしたので、年賀状が少ないのは歓迎すべきことでした。
けれど、年賀状を出さなくなったこの頃になっても、大学の友人や先輩は律儀に毎年送ってくれ、今では楽しみにするようになったのです。
そんな人達の多くは、山登りのクラブで生死をともにした友人に先輩や後輩で、大学での交流というのは一生ものだなと改めて感じます。
今では、はがき一枚に書く近況を一週間前くらいから草稿を練り、少しの自慢や謙遜、ほんのちょっとした脚色までして、楽しい文面にしようと努力もしています。
はがきに利用する台紙も、当初は普通の官製はがきでしたが、文法具店や駅ビルなどを渡り歩いて、気に入ったものを見つけるようにしています。
最後に残った友人と先輩後輩、知人という範疇なので気を配るようにしているのです。
大学の交友関係というのは、長いつき合いになります。
今、そんな友人の選択時期を迎えています。
本日、BS放送で私が受験生の頃に見ていたドラマの再放送を見かけたり、高校の頃に聞いていた曲が背景音楽としてかかっていたりと、あの頃を思い出すきっかけが多くありました。
受験生の皆さんには思いもよらないことかもしれませんが、
何十年も経ってから受験生の頃を振り返ってみると、
自分を高める良い機会だったと、感傷的に思えるようになります。
そこには多少の悔いがあります。
悔いはなくせないのかもしれませんが、小さくすることは可能です。
小さくしましょう。