模試や問題集の間違いについては、きちんと原因究明し対策していますか
日々の問題集や過去問、そして模試の解答で、あとあとまで響くような大きな間違いをした場合は、しっかり対策して反省もするでしょうし、二度と間違えないように注意もするでしょう。
しかしながら小さな間違い、例えばケアレスミス、思い違い、単純な記憶違い、問題文の読み間違いなど、ちょっとした誤答については、単に×をつけて、正答を確認しておしまいにする場合が殆どだと思います。
でも、それだけで良いでしょうか。
その誤りは、今後も続く可能性があるのです。
こんな簡単な間違いは、次はやらないだろうと思っていると、次も同じような誤答をしてしまうことが多くあります。
ケアレスミスの多くは、このパターンで繰り返されます。
それも、忘れた頃に犯すのです。
ケアレスミスは、最も防ぎ難い間違いだと言われています。
誤答対策はとても重要です。
その原因を考えることが、その対策をすることに繋がれば良いのですが、そうならない場合もあります。
次に、そんな誤りはするわけがない、
次は、きちんと読めばいいや、
もう、こんなミスはしないだろう、
と思っていても、人間のミスはそう簡単には改善されないのです。
コンピューターシステムを構築するときには、人間は誤操作するものであり、間違うものだという前提で、何重にも失敗を制御する対策を講じます。
マニュアル化というと、飲食チェーン店の画一化した応対などで批判されることが多いのですが、機械操作や重要業務の手順は必ずマニュアル化されています。
でないと、電車や飛行機の運航が、預貯金の記録が、ライフラインの制御が、おかしくなってしまうのです。
銀行のオンラインやお役所のシステム、交通機関の予約システムがダウンすると多大な悪影響が出てしまいます。
ときには会社の存続や、人の命にかかわる重要な場面もあるくらいです。
受験勉強もかなりの重要業務のうちだと思います。
過去問をやっていて、いつも正答が六割で、ときたま八~九割いくけど、七割の壁が厚いとか、
日頃の勉強で完答したことがないとか、
読解問題でいつも最後の二つまで選択肢は絞れるんだけど間違えてしまうとか、
そんなことが続く場合、失敗の研究をした方が良いのです。
考え方のパターンにどこか欠陥はないでしょうか。
問題をこなす順番に無理はありませんか。
なぜいつも間違えるのでしょうか。
間違う理由はわからなくても、次に誤らないための対策は取れるのではないですか。
自分で勝手に想像して解答していませんか。
課題文に書いてある通りに解釈して解答しないといけないのに、わかるところだけを拡大解釈して理解しようとしていませんか。
必ず、根拠を求めて解答していますか。
読み間違いや、考え違いをしていることもあります。
最後の二つまで選択肢を絞れたのなら、あとは本文で確認するだけです。
選択肢だけを見て解答していませんか。
常識ならこうだろうと思える選択肢の解答文は、本文の内容と全く異なっている場合があります。
常識だけで解答して良い場合はなく、必ず本文を確認しましょう。
自分が知らない意味で使われる英単語や古文単語は、恐らくそんなに多くはありませんが、少なくはないと思っていた方がよいでしょう。
記述式解答が三十字以内だったら、書くことは求められている中心話題だけ、という場合が殆どですので、その内容を厳密にみつけないといけません。
五十、七十、八十字、そして百字くらいまでは、自分が試しに余白などに適当に書いて何行くらい、と覚えておかないと、下書きするときに苦労します。
長い英文だからといって、the, this, it, they, that, one などの指すものが、とてつもなく遠い箇所にある場合はとても少ないのです。
その代名詞のそばから探して行けば良いのです。
英語の場合、誰にでもわかるから代名詞にするのであって、必ず、その代名詞のすぐ側にあると思って良いと思います。
などなど、
自分で正しい解答を導き易い思考パターンを作っておくのもひとつの方法です。
もちろん、そのパターンに固執してはいけませんが、とんでもない間違いは防げると思うのです。
絶対に、同じ誤りは二度しない、
というのは、受験ばかりではなく、人生の指針でもあります。
緻密な勉強を進めて行きましょう。
最近、夜や朝は結構寒くなってきました。
健康には十分に注意して下さい。
うがい、していますか。
寒かったら、暖かくしてお出かけ下さい。
(とっても寒さに弱くなった私は、若い頃利用していた冬山用のアンダーウエアを着て外出したら、無駄に暑くて汗が大量に出て、そのあと寒くてたまりませんでしたが)