入試直前には新しいことはやらない方が良いのか⇒英文だけは読もう | 最強最後の十年を望む

入試直前には新しいことはやらない方が良いのか⇒英文だけは読もう

センター試験直前や、二次試験直前には新しいことはやらない方が良い、ということが言われる場合があります。

その意図するところは、新しいことをやって、もしできなかったりしたら、自信が揺らいでしまうということがあるのかもしれません。


へんに気を回すようなことをするよりは、安らかな精神状態で試験本番を迎えた方が良いということだと思います。

 

それに、今更新しいことをやっても中途半端になってしまい、きちんとした実力にならないだろうということもあるでしょう。

 

今まで通りの確かなことをやり続けて、より確実にしようということだと思います。

順調に来ているのに、それを妨げるようなことはしない方が良い、ということもあるでしょう。

ひとつの有効な手段であると思います。

ただ、この考え方もそうですし、私がこれまでにこのブログで述べさせて頂いているいろいろな勉強方法についても、どんな場合にでも通用するということはないと思います。

試験前に新しいことはやらない方が良いという考え方にも、注意してほしいことがあります。

それは、よほど自信がある場合だけを除いて、英文は新しいものを読んでいた方が良いということです。

未知の英文に対する緊張と、知らない単語が出てきたときの心構えと推測方法、わからないときの切り抜け方など、本番までに体験し続けていた方が良いと思うのです。

入試本番まで、これまで読んでいた英文を繰り返し読むだけで、わかる英文しか体験していないと、入試の現場で知らない単語や読み取れない表現、文章に出遭った時にパニックになってしまうかもしれません。

その結果、読めるものにさえも、旨く対処できないようになってしまう可能性があります。

初見の英文を全て読み取れる読解力は、まだ受験生の段階では、なかなか身につけ難いと思います。

大学側は、わざとわからない単語を出したり、読み取り難い文章を出したりして、受験生の動揺を誘い、わからないものの推測能力を試してきます。

そういうことを意図していない大学だとしても、入試長文にはわからない単語が出てくるものと思って読んだ方が良いでしょう。

わからない単語が出たとしても、問題には答えられるようになっていることが多いのですが、そういう推測の体験をしていないと、本番での対処は難しいと思います。

なんとかなるという自信がないと、わからない単語や文章を推論できる能力を旨く発揮することは難しくなってしまいます。

また、全てわかる単語、文章であっても、新しい英文に接していないと、初見の英文に対して苦手な感覚ができてしまうこともあります。

古いものを読んでばかりいると、いつもわかっている安心感がありますから、その安心感が得られない新しい英文に接すると、途端に不安になって、緊張してしまうことがあるのです。

すぐにその不安から脱することができる自信があるのなら、古いものばかり読んでいても大丈夫ですが、不安を感じるのなら、少しだけでも新しい英文に接し続けることが大切です。

但し、新しい英文に接していると、読み難いものにぶつかり、自信を喪失してしまうことがあるかもしれません。

でも、その難しい英文に出会ったときが、読解力を一段階引き上げるきっかけになるのです。

その英文を解説や和訳を頼りにして、英文だけで読むことができるようにすれば、その分だけ実力は上がったのだと考えましょう。

実際に、わかり難い英文を理解できるようになったのですから、単語や表現や構文について、なんらかの新しいことを身につけているはずなのです。

自信を持って、自分は一段、読解力の階段を上がったのだと思うべきです。

というわけで、英文については、新しいものに接していた方が良いというおすすめでした。

他の科目でも、新しいことをやった方が良いことがあるかもしれません。