AGA(男性型脱毛症)、つまり、はげ、薄毛に対する国内唯一の承認薬「プロペシア」
「プロペシア」とは何なのか。
この「プロペシア」にはどんな効果があるのか。
その使用方法は?
その効果の現れ方は?効果が現れる期間は?
また、どんな副作用があるのか。
そういったことを見てみたいと思います。
「プロペシア」は商品名であり、一般名は「フィナステリド」といいます。
基本的に未成年、女性は服用できません。
これは抗アンドロゲン薬と呼ばれる薬の一つで、体内にある男性ホルモン、テストステロンが体内にある酵素5a-リダクターゼと結びつき、DHT(ジヒドロテストストロン)に還元されるのを阻害する作用があります。
DHTは男性の毛母細胞に影響し、髪の抜け毛を早めてしまうことから、脱毛症、はげの原因とされています。
このDHTが原因ではげることをAGAと呼ぶのですが、DHTの生成を阻害することで体内のホルモンバランスを男性ホルモン過多から戻すことによって脱毛症を治療するのが「フィナステリド(プロペシア)」です。
つまり、「発毛を促進する薬」ではなく、「脱毛を抑制する薬」ということです。
フィナステリドはもともとはそのDHT生成抑制効果から、DHTと前立腺の受容体と結びつくことで起こる前立腺肥大症、前立腺癌の治療薬としても使用されていました。
また、フィナステリドは合成ステロイドホルモンであり、その使用には注意する必要があるということが言われています。
では実際の効果はどうなのかということですが、4人に1人が目に見えるほどハゲが改善、4人に2人が効果を実感、4人に1人が効果を感じられない、といった内訳になります。
その効果は脱毛が始まり、毛根がその発毛、育毛をストップしてから4~5年以内であれば、期待できます。
プロペシアの服用方法は、1mgを毎日服用するといったことだけですが、実際は個人差があり、副作用の出方によっては減らすことも検討が必要です。
食前食後の関係はなく、いつ服用しても大丈夫です。
では、プロペシアを服用した際、どのような過程を経て効果が出るのか。
まず、多くの人がプロペシアを服用し始めて、最初の10日ほどから、1ヶ月ほどの間に抜け毛が増える初期脱毛を経験しています。
この初期脱毛は経験する人もいれば、しない人もいます。
そして、その後初期脱毛は収まり、産毛状の毛髪がだんだんと生えていき、強い毛髪が生えてくるという過程で効果が現れます。
個人差はありますが、6ヶ月ほどでその効果を感じられます。
6ヶ月で全く効果がない場合は服用を中止したほうが良いでしょう。
では、次の記事で副作用についてみてみましょう。
AGA対策 国内承認薬「プロペシア」の効果と副作用まとめ②