ごきげんいかがですか

水曜日は ホンワカ 分かりやすい 比庵の歌をご一緒に

 

極楽は涼しと申すあかときの四時半起きの極楽様われは              

 

そうか、極楽は涼しいのか。暑い夏に聞くと、極楽へ行きたくなる。比庵は、朝早起きだったようだ。4時半には起きる。私も負けていないなと思いつつ、今こうして窓をあけ、涼しさを入れながら書いている。私も極楽様かな?年寄りは全般に早起きだな。夜起きてられない。

他に 極楽を詠ったものは見つからない。

そこで少しでも涼しくなるように 一首

焼くごとく夏の日の照る景色なり風の涼しき窓より見ゆる  比庵

早く涼しくなってくれ。

有名どころからは見つからない。

 

※ はるさんの短歌メモリー

重さうな泥の足跡道にある歩幅が合ひて行方も同じ

 農作業の靴は、長靴と決めている。水がかかろうが、蛇がいようと平気だからだ。弱点は、その重さだ。畑に行くときは、それほど重さを感じないが、帰り道、疲れた体には重く感じる。

 ある日、舗装した帰り道、アスファルトの上に、土の足跡を見つけた。その時は、重そうな足跡だと感じた。誰のだろう。自分と合わせてみると大きさがほぼ合う。しかも歩幅まで。おまけに、我が家の方へ残っている。まぎれもなく、私の足跡だ。でも、それを言っちゃあ、歌にならないぜ。寸止め短歌。

 

※ 朝日歌壇より 先々週から(先週はお休み)

  比喩を一つ

  和宏選 4首目

  問題 「桃がおかれているような」と形容されているモノは一体何か?

  

  正解は 「子猫」でした。

  ひとつの桃のように見えたのだ。動いて、ああ、猫か と分かっただろう。

  桃の毛が、桃の毛と思ったか。

 

では ごきげんよう さようなら