桜庵の箏日記 ~楽器は飼猫くんと同じ?~

 

  日曜日担当、箏・三絃大好き「桜庵」です。

  今日は、「楽器は愛猫くんと同じ?」の話です。

 

  最初に、

  「愛猫」って、「あいびょう」と読むのが正しいそうです。

  恥ずかしながら初めて知りました。

  「愛犬」「愛妻」など、

  愛のあとにくる漢字は音読みが基本で、

  「猫」の音読みが「びょう」だからだそうです。

  もっとも、

  「愛猫」を「あいねこ」「まなねこ」という方も多いようです。

 

  では、本題です。

  箏でも三絃でも、

  自分の楽器には、

  弾けば弾くほど愛着がわいてきます。

 

  考えてみれば、

  愛猫くん(飼猫)と同じだなあ、

  と思います。

 

  猫を手なずけるには、

  時間がかかります。

  慣れないうちは、

  警戒して近寄ってきません。

  下手に手を出すと、

  シャーと威嚇してきます。

 

  箏も、購入してすぐには、

  良い音はでません。

  その箏の特性と絃の強さに弾き手が慣れ、

  扱いが分かるまでは、

  言うことを聞いてはくれません。

 

  猫は、触られて喜ぶ場所と

  嫌う場所があります。

  好きな場所を、ほど良い力で触られると、

  幸せそうに、

  ゴロゴロとのどを鳴らします。

 

  しかし、

  触ってほしくない場所に触れると、

  突然、噛んでくることさえあります。

 

  箏も、絃のちょうど良い場所を、

  ちょうど良い力加減で弾くと、

  澄んだ音色を遠くまで響かせてくれますが、

  弾く場所を誤ったり(響かない場所がある)、

  必要以上に力を入れ過ぎたりすると、

  もはや、

  箏の音ではなくなってしまいます。

 

  箏にだって、

  心地よい弾かれ方と

  やめて欲しい弾かれ方があって、

  猫くんのように、

  ゴロゴロと、気持ちよい音色を出してくれるときと、

  シャーと、怒ってしまうときがあるのだと思います。

 

  どの場所を、どのくらいの力で、

  どのように琴爪をあて、

  どのように指をあてるか(ピチカット)は、

  箏によって、少し違っています。

  箏の様子を見ながら、

  弾き手が、加減しなくてはいけません。

 

  愛猫くん同様、

  しゃべってはくれなので、

  神経をとがらせて、

  反応をみるしかありません。

 

  そして、

  飼猫くんと飼い主(または、その家族)の関係同様、

  箏(楽器)と弾き手の関係が、

  信頼できて、

  お互いが、ストレスなく安心な関係になったとき、

  最高の演奏ができるのだろうと思います。

 

 

追 伸

  雨上がりの夜、

  我が家の畑に登場する(遭遇したことはありません)イノシシ君。


  柿の木の根元を、深く掘ったことが3回ほど

  ありました。

  「柿の木の根が、おいしいのだろう。」

  と思いながら、柿が枯れてはいけないと、

  もとのように、土を戻しました。

 

  さて、

  我が家の畑には、大きなコンクリートの電信柱が

  立っているのですが、

 

  先日の雨の後、根元に大きな穴が開いていました。

  土が回りに散乱し、大きな石まで放り出されていました。

(私にはできない仕事です)

 

  えっ? 

  イノシシ君、

  電信柱を倒す気だった?

 

  ところで、

  もし「愛猪」という言葉があるなら、

  「アイチョ」と読むのでしょうね。

 

 

また来週! 桜庵でした。