ごきげんいかがですか

金曜日はユゴー作、森田思軒訳 「探偵ユーベル」をご一緒に

 若き日の森田思軒

※ ユーベルのパリ警視庁長官(政府側の長)への手紙は、ユーベルが探偵であることを証明した。

 

しんい(;怒り 恨む)せる衆顔一斉にユーベルの方に向かえり 幾多の人々は腰掛の上におどりあがれり

幾多の拳はユーベルに向かいてふるいあがれり 満室ただ激憤と悲憤とにて 発狂せり

恐ろしき一種の光 一同の目に灼(しゃく)せり

聞こゆる声は唯だ

「悪漢」

「ああ哀れなるユーベル」

「ああおのれ ゼルサレム町の逆賊」

フォムベルトーの子は 当時ベル島に幽囚されいたるが フォムベルトーは叫べり

「我々が20年の苦を受くるはこいつらの為なり」

また一人

「然り 小者(;若者)は獄中に苦しみ異邦に苦しむは 皆こやつらの賜(たまもの)なり」

一個の亡士 その名は余忘れり 容貌清く 頭髪うるわしき少年なりしが

テーブルの上におどりあがり ユーベルを指さし 叫べり

諸君!死

「死」「死」とよばわる声一斉に起これり

ユーベル茫然としてかの少年を打ちながめり

少年はさらに語を続き

「我々は彼をして逃れしめざるように彼をとらゆべし」

 ベル島 政治犯の流刑地だった。

※亡士たちの感情は、一気に高まり、発狂状態になった。そして、「死」を求める声が上がる。

 

※音訳状態

笠岡市史3巻

7章 第二校正中

2章 自己点検中

3章 自己点検始める 荒削りに驚く。

 

※アクセント

「父」 チ か 

辞書には両方ある。普段は後者でいたが、前者が正しいとされ、直していた。ところが、最近の辞書は後者が前に出ているという。時代とともに、アクセントも変わるのか。今後、元に戻す苦労を担ぐ。 

あなたはどちら?