ごきげんいかがですか

金曜日はユーゴー作 森田思軒訳 探偵ユーベルをご一緒に

 右上が思軒(18才) 左下が父 

ユーベルはその複名ジュリアン、ダマスセスを称せり

ユーベルは 今は 既に再びその常の心に復せり

彼は精明(;正確に)に猶予なく問うところに答えり

そのうち人々がそのユール地方より帰りたることにつき彼に尋ねぬる際

彼はカアーヌノのしょうびょう(;小さな誤り)2・3を正せり

「失礼なれど、ルービィール右岸にてアンデリーは左岸にあり」

と このほか 彼は別に白状するところあらざりき

既にして問う所は終われり

人々は委員の広報証人の申し立て 及び証拠物件を朗読せり

これらの書類を朗読しはじめたる時は満室寂然(せきぜん)として少しの声もあらず 然れども ようやく読みて ようやく進むに随い ぶつぶつの声起こり そのぶつぶつの声はかの隠匿(いんとく)の事どもの 益々明らかにえぐり出すさるるとともに 益々その分量を増長し来れり

忍び音のぶつぶつの声 次第に耳に聞くべくなれり

ああ 悪漢 凶漢 いかなれば我々は直ちにこの曲者をほうらざるぞ」

このふんじょうの声 激し怒れる中に於いて 朗読者はやむをえずさらにその声を高くせり

ラッチール朗読しおれり

マテーこれに一枚づつ紙を渡しおれり

ブーワイス蝋燭を挙げてラッチールにそえり

蝋燭のろうは 滴々テーブルの上にしたたれり

※集まった亡士たちは、審理が進むうちに、ますます感情を高めていった。危ない。

ガーベラの中の虫と目があった。

※音訳状況 笠岡市史3巻

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 少しずつ前へ。

2章の自己点検は休むとしよう。