ごきげんいかがですか
金曜日は ユゴー作 森田思軒訳 探偵ユーベル をご一緒に。
※ユーベルを深夜に審理するために、大勢の亡士が集まった。しかし、・・ 亡士とは亡命者のこと。ここでは、フランスから、イギリスに亡命した人々。
然れども また 多少 不参のものもありき
ルオーは先刻亡士等が初めてユーベルをうてるとき ともに力をあわせしのち出でゆきしか また帰らざりき また 人々が この地にてルオー種族と号せる多くの家門中 出席しおれるは ただチャールスのみなりき
また、我々が「熱心家」と称せる人々のうち大半は不参にて かの「熱心なる革命家」と題せる檄文をそうしたるセイニュールの如きもまた 不参の中にありき
人々はこの審理の会をおこせるところの委員を迎えしめり
委員は一同来れり マティーはまさに寝より起き出るでしとて なお 半ば眠りてみえにき
この集合せる諸亡士の中に一個の老人あり
歳は平生生画策うんちゅうのためにくずおれ(;体力が衰える)
日陰にある諸亡士の間に起こるこれらの事の手続きになれ熟せり
凡そこれら私の審理の会は陰秘なるとともに また厳正なり
彼は かつてしばしば かかる会に列して 幾多の恐るべき宣告をなしこれを懲罰し これをけいりくせり
老人とは すなわちカアーヌなり
顔老い 気壮に ふとりたる鼻は灰色の髭に埋められ 頭髪白く その面はコサック種族にして しかも共和党、その風采は貴人にして しかも民主党、 詩人なり 通人なり 実行する人なり るいさい(;とりで)の戦兵なり 画策うんちゅうの老手なり かくのごとしカアーヌの人となり
※ 百戦錬磨の老人が、現れた。ユーベルの運命はどうなる。
※音訳状況 笠岡市史3巻 明治から敗戦まで
9章完成
8章 第一校正が返ってくる。修正へ。
2章 自己点検中
7章 第一校正へむけて、最終修正中。
ではごきげんよう さようなら。
いつも、読んでくださり、ありがとうございます。
お楽しみいただいている「探偵ユーベル」は次回30回を迎えます。
(53回で終わる予定です)
いよいよ核心部分へ!徐々に進んでいきます。