桜庵の箏日記 ~箏の高さ(座奏編)~
日曜日担当、箏・三絃大好き「桜庵」です。
今日は、「箏の高さ(座奏編)」を話題にしてみます。
箏を座奏で演奏する場合、
普通、
口前側には、琴台(鳥居台)
を置きます。
高さは、普通約11cmです。
実は、私にとっては、
これは、少し低すぎます。
座布団を敷かなければ、どうにかセーフですが、
座布団を敷いたら、大変厳しいです。
ですから、
演奏会の合同練習時は、
座布団なしでガマンし、
日頃は、
ほとんど、座奏での練習はしません。
問題は、猫足を付ける場合です。
「猫足」というのは、箏につける足です。
少人数での演奏を、座奏で弾く場合などは、
これを付けた方が、
音も良いし、格好も良いようです。
この「猫足」の高さが、
普通、約8cm。
なんと、琴台(鳥居台)より低いのです。
昔の箏には、箏の足の下に置く、
細長くて黒い、直方体の台がありました。
あれが欲しいくらいです。
昔々、私が購入した箏には、
とても長い猫足(高さ12.5cm)が付いていました。
市販されている猫足入れには入らないため、
自作の猫足入れに入れています。
昔から懇意にしている琴屋さんに、
使っている箏にも、
あの高さ(12.5cm)の猫足を付けて欲しいと言ったら、
「あれは、先代の頃に作ったものだけど、
長すぎて切ってくれという人が多かったね。
猫足の高さは、決まっているから、
もう少し高い猫足と言われても、、、、。
昔使っていた黒い台?
あれも、今は使わないねえ。
最近の曲で使うと、動いて危険だから。」
の回答。
だめか!
と、諦めていたら、
その琴屋さん、なんと、
私の希望を叶えてくださいました。
通常より長い高さ10cmの猫足を、
特別に作って下さったのです。
さらに、8.5cmの猫足も加えて下さいました。
「2種類を、使い分けてください。
これ以上高くすると、不安定だし、
左右のバランスも悪くなるから、
この高さまで、にしました。
これなら、市販の猫足入れにも、
収納できますよ。」
なるほど、どちらも市販の猫足入れに
収納できました。
ありがとうございました! 感謝です!
持つべきは、長年お付き合いの琴屋さんです。
3種類を見比べてみましょう。
追 伸
今日は、和柄紹介です。
「流水紋」と言われるものです。
流水の多くは小川を描いているようで、
曲がりくねって流れる水の様子を文様化された柄は、
おめでたい柄として親しまれます。
単独で描かれるのは、夏の着物に多いようですが、
四季の草花と合わせると、通年着られるようです。
長襦袢の地模様にもありました。
では、また来週! 桜庵でした。