ごきげんいかがですか?

週末金曜日はユゴー作森田思軒訳「探偵ユーベル」をご一緒に

※ナポレオン3世による革命を逃れて、イギリスに亡士としているユゴー。そこへ

 ユーベルという亡士と名乗る男がやってきた。しかし、どうも探偵(スパイ)のよう  

 だ。信頼していただけに仲間の心は乱れる。(これまでのあらすじ)

 

これらの事実明かになりくるとひとしく 府内に在る諸亡士は一種の電気にふるいうたれり

諸亡士は街上をはせまわれり 互いにはせ違いつきあたれり

最も激せるものほど最もその心を失えるなり

ああ 一同が信じ任じたるところのかのユーベルが!

さらに一つの事実有りてますます人々を激せしめり

木曜日は郵便日にて フランスよりの諸新聞セルシーに到れり

その諸新聞がもたらせるところの諸報は ユーベルの上にまた一道のものすごき光を加え放てり

パリにては また新たに300名の志士を捕らえり

中につきて ユーベルはサインマローにおいてナンテのロセーを訪えり

而してロセー捕らえられ

ユーベルはナンテに於いてビゲン及びマンジンを訪えり

而してマンジン及びビゲン捕らえられり

ユーベルはアンジーに於いてリオトーを訪い これに財を借れり

而してリオトー捕らえられり

ユーベルはパリに手おいてゴードシャウ及びボアソンを訪えり

而してゴードシャウ及びボアソン捕らえられり

種々の事実 種々の記憶 一斉に起こり集まれり

 

※音訳状況

完成1・4章(図 表は未完成)

デイジー編集が返り、再修正する予定 5章

第二次校正中 9章

表読み込み中 7章