ごきげんいかがですか
水曜日は清水比庵の歌をご一緒に
一つある灯にてらされて何もなき室の中なるわれの老なり
少々淋しい。比庵はあまりくらい歌を歌わない。あくまでポジティブであり、自らも歌わないという歌を詠んでいる。しかし、妻を亡くし話し相手も不足する。そんな中、ふと目が覚めると、小さな室内灯が一つついているだけだ。孤独を、自身の老化の中に見いだしている。寂しい。そんなときもある。
今日はここまで
御機嫌ようさようなら
少し元気になったので・・・
老の歌を有名どころから
老ふたり互い空気となり合ひて有るには忘れ無きを思わず
窪田空穂
老が二人いる空穂は、幸せの時だ。
比庵の厳しい孤独は感じられない。