ごきげんいかがですか?
金曜日は、森田思軒訳 探偵ユーベル をご一緒に
※ ユーベルの仮面がはがれてゆく。金を持っていないはずのユーベルはタバコ屋で百フランを
両替しようとした。それを、弁護士ラッチールは見てた。フランス銀行の手形もあった。
その人はその手にしたる黄色の紙をひらきのべてこれをタバコ屋に与え、つりを求めり
タバコ屋にも取り替えるほどの小銭あらず
この問答の間にラッチールはかの紙を見るに 明らかにフランス銀行の百フラン手形なるを認めり
既にしてその人は出でされり
ラッチールはユーレル(タバコ屋主人)に問えり
「御身は今の人の名を知れるか」
ユーレルは答えり
「然り、彼はユーベルというフランスの亡士なり」
これとおなじころユーベルがその宿料を払うおり そのかくし(:ポケット)よりシリング及び半クラウンの銀貨を満握(まんあく;ひとつかみ)取り出せることあり
メラニーはその貸せる32フランを催促せり
ユーベルはこれを払うことをがへんぜず(;承知しない)
しかるにまた同時に不思議にも言行あいそむき 彼はメラニーにその懐中を示せるが そのうちには黄色緑色の紙みちおれるよし
その後メラニーのかたりき ユーベルはメラニーに言えり
「これらはみな銀行手形なり 余はここに3500フランゆうせり」
今やユーベルの言行あいそける故はあきらかなれり
ユーベルはフランスに帰るにつき メラニーを己とともに伴いゆかんと欲せるなり
ユーベルはメラニーに払うことを拒めり これメラニーをして己に随(したが)い来らしめんが為なり
※メラニーをフランスに連れて行くために、貸した金を返さないというのか!
では御機嫌よう さようなら。
※音訳状況 笠岡市史
1章 4章 終わり
2~3章 放置状態
5章1次校正をしてもらってる
6章 自己点検(未)
7~9章 本文だけ読むか。
買ったマイクはオーディオテクニカ AT2020
これから 使うつもり。
たしかに、マイクから離して読んでも、音を拾う。