ごきげんいかがですか
水曜日は清水比庵の歌をご一緒に
十二月何も終わりて天気よきこの一年の余日を愛す
年の瀬だ。正月の準備も終わったらしい。そして、天気がよい。長閑な年の瀬だ。そして、その日々を「余日」としている。一年を一生にたとえるなら、年の瀬は、晩年の「余生」を送る日々となる。比庵も、この年の瀬と同じように、生涯を穏やかに過ごしたいと思っているのだろう。
そっくりな歌。「余日」
年の暮あたたかくして春を待つにもあらずこの余日をたのしむ
愛したり・楽しんだり 本当に比庵は 幸せ歌人だ。
有名歌人から
シクラメン選りいる妻をデパートに見て年の瀬の街にまぎるる 上野久雄 山梨県生まれ 近藤芳美により短歌に入る。 ダンディーな歌人だったそうだ。 また闘病もした。 助からぬ病と聞きぬ これの世に助かる人のもし誰がある |
では、御機嫌ようさようなら
※今年もご愛読くださり、ありがとうございました。
笠岡にかかわりの深い、比庵の歌を一緒に読んで、2年が経ちました。
読んだ歌は、100を優に超えることになりますね。
とかく、とかく暗くなりがちな「短歌」を、明るく前向きに詠んだ比庵が、素敵だと思っています。
もう一年しようかな。と思っています。
どうぞ皆様もよいお年をお迎えください。
朝日さすあけのかみ山雨ふれば霧立ち上るあけのかみ山 比庵82