ごきげんいかがですか?

 

週末の金曜日は森田思軒訳15少年をご一緒に。

今回で第6回が終わりです。来週からは第7回へ入ります・

 

どうやら、なんとか厳しい冬を越えることができたようです。

 

8月の末より9月の初めにかけては、温度日に益す昇りて、之を1個月前に視くらぶれば、 著るしき相違あるを覚えぬ。

久しく恐れ懼(おそれ)たる冬も漸やくたちゆきて、 春暖の候の次第に近づきはじめたるを知るべし、既にして9月10日となりぬ、 スロウ号のスロウ湾に坐礁して、十五少年の斯の島に上陸してより、 既に全6個月を経過したりしなり。
 

斯の島の西方は、即ち渠等少年が此處に漂着するまで幾週の間走り遍ねくして、 而かも一寸の陸影だも望み見ること能わざりし所なれば、此方に、何等の陸もなきは、 勿論問うまでもなし。

然れども、その他北南東の三方は如何なるべき。

 ボウドインの地図に據(よ)れば、勿論何等の陸影あることを記さず、 ボウドインの地図の精確なるは更らに疑いを容れざる所なり。然れども渠は望遠鏡を有さざりき、 則ちアウクランド岡の上に立ちて、四方を熟察したるとするも、 肉眼の看る所直経2・3マイルの外に出でず、若し此より以外の辺に、 何等かの陸影ありとするも、渠が肉眼之を視る能はず、 その地図の面には之を載する能わざるは言うを須(ま)たずして明かなり、 故に今日 精良なる望遠鏡を有する所の渠等少年は、 或は当時 ボウドインの視ること能わざりし所の陸影を、 地平線上に視ること能うやも料るべからず。

ボウドインの地図に據るに、 島の東岸には、恰(あた)かもスロウ湾と相対して、深く家族湖のかたに凹入せる一湾有り、 仏人洞より東行すること12マイル許せば、 乃ちその湾頭に逹することを得べし、故に春暖の候の回り至るを待ちて、 先づかの湾頭に遠征して、島の東方の地平線上を熟察すべしとは、 渠等が冬ごもりの間に洞内にて、計議商定せる所なりき。
 

最後の2文は長いですね。でもよくわかる。

よい望遠鏡があるのだから、いろいろな方角を調べてみないとね。

陸が近いかもしれない。

第6回 完読 おめでとうございます。

おみごとです。

 

ではごきげんようさようなら。

 

こんなパンフが届いた。毎年行っているので、今年も申し込んだ。

森田思軒の像はだいたいこれが使われる。

写真と思っていたが、よく見ると、肖像画だと分かる。

良い写真は残っていないのだろうか。

と思ていたら、偶然、写真集に見つけた。

しかし、著作権の問題がある。

残念。