Cotton Dream! -10ページ目

Cotton Dream!

自分の好きなモノ(マンガやアニメ、ライトノベルや小説書きなど)を日記で主に書き、日々翻弄されながらも生きている七歌月和のサイトです

それではSubject!~少女と課題と日常と~第四話
どうぞ!

                            Subject!~少女と課題と日常と~
                       第四話「天然と癒し笑顔と見た目ブレイカー」A.Part


―――午後一時、和の家。

「・・・・ふぁああ~」

心地よい太陽の光が窓から部屋を照らす。春も近付いているのか、窓の外に立っている梅の木も

つぼみを出して今か今かと春を待ち焦がれている。

こういう日に限っては昼寝が付きものだ。睡魔と言うのは丁度いいタイミングで私達をを襲ってくる。

それらに対抗する手はあるが、どうしてもそれにつられて寝てしまう。なんて、悪い子なんでしょうか。睡魔とうのは・・・。

「ん、ん~。はぁ・・・」

一つ溜息をつき、時間を把握する。午後の一時。お昼を食べてから一時間くらいが経過している。

眠気と言うのはどうしてここまで強力なのだろうか。

そう心の中で思いながら、重たい眉をゴシゴシと擦り眠気を飛ばす。

「はぁ~。起きたのはいいけど・・・」

やる事がない。

お休みの日の午後と言うのはこれっと言ってやる事がない。テレビをつけても再放送番組やテレビ通販

とつまらない番組ばかりしている。

こういう時にお笑い番組とかアニメとかをしたら視聴率とか取れると思う・・・。

そんなこと言っても番組局にケチつけてもどうにもならないのでテレビを消す。

「さーてとぉ。何しようかなぁ~」

いろいろと頭の中で考えを練り込む。

DVDを見る・・・は前にやったなぁ。アニメを見る・・・これも前にやってしまった。

ここは思い切って勉強をする・・・無論やだ。分からない事ばかりで書いてある書物や文章を見てもどうせわかりっこしないし・・・。

「う~ん。こうなったら奥の手を!」

そう言うと和は、机の上にあった携帯電話を取り出して親友にメールする事にした。

暇な時はメールでもしていろ。少なからず私より友達多いでしょ?友人の言葉が頭を過る。

「鈴音ちゃんも私と同じくらい友達いるのに・・・ねぇ」

そう言いながら携帯を開き、さぁメールをしようと思ったのだが・・・。

「どうやってメール送るんだっけ・・・?」

まずい、完璧に忘却している。メールの作成ページまでは来たのだが・・・。

たしかこの前、鈴音ちゃんから教えてもらったような・・・。貰わなかったような・・・。

「むむむぅ~。 メールよ開け!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・

何の返事も帰ってこない。反応すら帰ってこないという事は・・・。

「メールよ! 開けゴマ!」

呪文を唱えてみたものの、先ほど同様に反応は帰ってこない。

「こうなったら・・・・」

やけになったのか携帯の受話器に向かってその心情とは裏腹なスイートボイスで・・・。

「あーそぼ♪」

よし、これでOK! 送信、送信~っと。

ポチっと送信ボタンを押し、“SENDING”と書かれた送信中画面が映し出される。

後に “送信完了”というメッセージが画面に映し出されたので携帯を閉じる。

「ふー。 これでよしっ! と」

凄く満足げな笑顔を浮かべ、さぁいざ遊びに・・・と思った瞬間。

――― ♪~ ♪~

携帯は震えながら軽快な着信音を鳴り響かせ、電話が来た事を知らせる。

「ふぇ、和だよぉ。どうしたの?」

『どうしたの?じゃなくて、もしかしてメール、文章書かないまま送ったか?』

電話にでると昔からの幼馴染 香芝 鈴音の声が耳に聞こえてくる。

「へ? ちゃんとマイクに向かって あーそぼ♪ って言ってから送ったよ?」

メールと言うモノはマイクに向かって言葉を言えば、それが文章化されて送られるものではないのか? 

『・・・・はぁ。あのな和。携帯のメールはちゃんと文章を打たなきゃただの空メール

として送られてくるんだぞ。しかも音声だけでメールが届くなんて、すごい技術の発

達した話だな。たしか、この前もこんな事があったような気がしたんだが?』

記憶にあるライブラリから検索するものの、そういった記憶すぐに無くなる体質だった。

「う~ん? あったような無かったような?』

『いや、確かにあったぞ、携帯のメールの経歴見てみろ』

「うん。・・・・・・で、経歴ってどうやって出せばいいのかなぁ?」

どうするんだっけ・・・・?

たしかメール画面一覧の所にあったような・・・無かったような・・・。こう言った時に自分の記憶力の無さにあきれる。

そう答えると鈴音ちゃんが長い長い携帯の使い方を淡々としてくれた。

まぁ、すぐに忘れてしまうかもしれないけど・・・。

――――――――――――――――――――――――――――――――

それから数十分。分かりやすい教え方をしてくれる鈴音ちゃんの説明が終わり、そこそこ使い方がわかったような気がする。

「なるほど~。ありがと鈴音ちゃん♪」

『いや、これくらい説明書にでも書いてあるぞ』

今の話は携帯の説明書に書いてあることらしいが、そんなわかりやすく書いてあったっけなぁ。

少なからずとも細かくて、はたから見れば“英語の長文”みたいにずらずらと書かれた書物だった。

よく見る気になったなぁ鈴音ちゃん。

「鈴音ちゃんは昔から何でもしっているよね~。どうしてそんなに詳しいの?」

『ん? ああー、それは・・』

・・・・・・・?

反応が帰ってこない。どうしたんだろ? 鈴音ちゃんが言葉をためるなんてめったに見た事も聞いた事もない。

「それは?」

試しにもう一度聞いてみると、次はちゃんと帰ってきた。多分電波が悪かったのだろう。

『あー それは、沢山の情報が世の中に蔓延っていて。で、それを知っていても損は

しないだろうと思って調べているうちに覚えていた。うん、そんな所』

へ~。そんな事を自分からするとは。さすが鈴音ちゃんだ。

私はそんな事を自らした事なんてあんまし無いからなぁ~。

「ふぇ~。そうなんだぁ~。私はそう言った情報は新聞とかでしか得られないからなぁ」

『ああ、そういえば和の家はパソコンはないんだもんな』

『うん。お母さんとかお父さんとかも必要ないって言って買ってくれなかったし・・。交渉しても、テストで50点以上を二つといれ!

 とか言うし」

だから高校に入ったら“学園情報部”と言う部活動に入ろうと思う。

パソコンとかそういった機械を使って作業をするみたいなのでこの部活動に入る事を機に使い方とか覚えて行けばいい。

それに、もしかしたらパソコンを買ってくれるかもしれないし。

『あ~。それは大変だな。頑張れよ』

案外 冷たい言葉が帰ってきた・・・。泣きそうになるよ鈴音ちゃん・・・。

まぁ、丁度いい。少しでも変わった自分を見せてやるぅ!!

「同情するなら勉強を教えてよぉー!』

『同情するなら金をくれ、じゃなくてそっちか』

「じゃあ、お金ちょーだい♪」

「だが、断る!」

やっぱ断られたかぁ。冗談のつもりでいったんだけどなぁ。

「じゃあ、勉強教えて~」

『あーわかった。どっちの家でやる?』

あ、案外簡単に了承してくれた。

さて、どちらでするか・・・かぁ。

鈴音ちゃんちの方が綺麗だし・・・それに教えて貰うなら自分から行くのが筋と言う物と両親に言われた事あるし。

「鈴音ちゃんの家の方が綺麗だし、鈴音ちゃんの家でしよ~♪」

 『わかった。じゃあ準備して待っているからおいで』

 「はーい!」

『じゃ・・・』

そう一言告げられ電話を切る。

「さて、準備しよ~♪」

軽快に鼻歌を歌いながらちゃくちゃくと支度をし始める事にした。


                                         ☆

「ふん~ふふふ~ん♪」

軽快にステップを踏みながら、道の端っこを歩く。車も通ってないのでそこまで危なくはないだろう・・・。

しかし、和は鈴音と家とは真逆の方角へと歩く。とある目的の為に・・・。

「いるかなぁ~?」

とある一軒家の柵から庭らしき場所を見てみる。そこには何もおらず、ただ犬小屋が一あるのみであった。

「う~ん。今日は佐吉、居ないのかなぁ?」

ここの家にいる犬の名前は佐吉という。この命名になった経緯は未だ不明。

「あ、和ちゃん」

すると自分より頭一つ分低い女の子が出てきた。

この家の人であり、佐吉の命名人の「桜 早弥」ちゃん。

私や鈴音ちゃんの幼馴染で、同じ高校進学予定の女の子。結構小柄な方の私よりも小柄な子で、

“見た目”“声”“体格”からして小学生に見える。

私服にはなると尚更そう見えてしまうからまた可愛い。

「あ、早弥ちゃん。 佐吉は?」

「あー、お兄ちゃんが散歩に連れて行っちゃったかも。ごめんねぇ~」

どうやらお兄さんが散歩に連れて行ってしまったらしい。

それなら仕方ない。今日は潔く諦めよう。

「そうか~。残念」

「ごめんね~」

「ううん。いいよいいよ~。そういう時もあるるからね~」

「夕方になったら帰ってくるかも」

早弥ちゃんのお兄さんは散歩が趣味らしい。早弥ちゃんに結構似ていて、たしか病弱体質だったとか。

「最近はお兄さんも元気そうだね~」

「うん。やっぱり大きくなってきているからねぇ。ちょっとずつ治って行っているよ~」

昔は一週間に一回休んでいた事もあったらしいが。

「そうかー。なら良かった~」

「ありがとね、和ちゃん」

「ううん。 逆に人の心配している身じゃないなぁ~とかおもってきちゃったよ」

「あ、あははは・・・」

私も昔は病弱だったからな~。あの頃は力なき時代だった・・・。

「あ、そうだ。早弥ちゃんも鈴音ちゃんち来ない?」

「へ、どうして?」

和は先ほどの話を早弥似話す事にした。無論、携帯の話を抜きに・・・。

――――――――――――――――――――――――――――

「へえ、勉強ねぇ。偉いよ和ちゃんは」

「どう? 一緒に行かない?」

「う~ん。行きたいのは山々なんだけど・・・・」

徐々に声のトーンが下がって行く。何か外出したらまずそうな雰因気だ。

「お兄ちゃん、携帯電話持ってないから・・・待ってなきゃ・・」

「そうなんだ・・・。珍しいね高校生なのに」

この年頃の男の子でも女の子でも携帯の一つは欲しい物だろう。珍しい人もいたもんだ。

「お兄ちゃん、ああいう機械類 得意じゃなくてね~」

「な、なるほど・・・」

あんまり自分の事も言えないが・・・うん、ここは仕方ない。

「そうかぁ、じゃあ今日はダメだね・・・残念」

「ごめんねぇ・・・。今度は行けるように頑張るよ・・・」

「ううん。都合は誰にだってあるからね。また今度する時になったらメールするよ♪」

「うん、お願いね!」

そう言って早弥ちゃん手を振りながらにお別れをし、目的地「香芝家」へとようやく向うのであった

いま流す涙は天に昇りまた雨となって還る 月和です。

アニメの感想を上げました。
画像はありません、大人の都合上。よくある手抜きではありませんヨ!

小説も第四話の構成が完了したので上げたいと思います。
今回は早く出来上がったので早く上げたいと思います。文章は毎回のごとくでスイマセン・・・。
内容は見てからのお楽しみに!。今回は一番長いです。書いていくうちにあんなになってしまって。
何時もよりはりきってやったのでああなったのかも・・・。

マンガの話。
100317_221109.jpg
tacticsの第十二巻初回限定版です。
ドラマCD付きなので1290円しました。いやぁー高い。
ですけどドラマCDは本編とは違ってギャグ要素がたくさんあって面白いです。
ドラマCDの感想はそのうちに述べたいかと思います。

ゲームの話。
キンハーアクア編。
ハハハ、やっとネバーランドに到着。これで・・・・これでLVアップできる!
てな訳で現在頑張ってレベル上げ中です。たくさんレベルが上がるは上がるはで良い場所ですネバーランド。
特にピーターパンの家がある場所と人魚のなんちゃらの所を行ったり来たりするのがおすすめ。
あれはかなり上がりますのでぜひお試しを・・・。

さて、今回は短めに。
アニメ感想の続きはまた明日したいです。あと、小説も。
それでは早いですが、また次回!
それではアニメ感想を上げたいと思います。
↓の続きからどうぞ!


                              ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第五話
                              「10月15日 空の高さも木立の影も」
朝からなんだか機嫌の良い吉野家先生。と、唐突とに美術の時間に春を見つけに行こうと言い出す。
だけど前にもこんな事をしたような・・・・。
たしかあれはあまりテンションが高くなかったときに秋を探しに行こうといって同じように秋を探しにいった時だったような。
吉野家先生は携帯が気になっていたみたいだけど・・・。その真相は?


今回は吉野家先生視点。原作にはないと思われるオリジナル回。
ちょっとしたデジャブな話。唐突に春を探しに行こうと言い出した時に宮ちゃんが”秋の時の事”を思いだし
本編に入る。
メランコリーってなんなんでしょうか・・・。ちょっと気になっています。
携帯をずっと眺めてちょっとうつむいている吉野家先生を気にするゆの達。
いつもと違ってテンションが違う事に疑問に思うひだまりメンツ達。
沙英さんの見解では恋、それも片思いをしているとのこと。
ゆのに関しては午後の授業どうしようと吉野家先生を心配(?)している。
毎回のごとく校長先生はお冠のご様子でしたが・・・。
まぁ、結果は吉野家先生が携帯の恋愛小説をみてメランコリーになっただけというお話でした。

う~ん。私はあまり恋愛小説とか読まないのでよくわからないのですがね・・・。
でも吉野家先生ならみそうなジャンルですよね。

今回は吉野家先生がお騒がせする、そんな話でした。
これっといって良い写真がなかったので・・・・いや、アニメが悪いわけではありませんからねー。



                             「4月29日~30日 恋愛上級者」
体育の授業に行く時にゆのと宮子は男子と一緒段ボール持って歩いているなずなを発見。
宮子は段ボール係なのかなぁーとか行っていたけど・・・ちょっと違うような・・・。

ヒロと沙英も下校時に男子とゴミ捨てをしに行っているなずなを発見。
ヒロは気になる雰因気じゃない? と話している時、沙英は顔を真赤にヒロの制服を握りってしゃがみこんでいる。

なずなを見た四人はその話で持ちきり。
しかし、双方の見た男子はまったく違う人と言う事が判明。同級生ならよく知っているということで乃莉に聞く事に・・・

今回はゆの視点。原作四巻の内容。
内気な性格のなずなが意外とモテる事を知った、そんな話。
それにしても沙英さんはこういう話になるとやっぱり赤くなりますね。そんな沙英さんが好きです。

乃莉に聞くとやっぱり男子に人気な様子。花壇にいた時に男子が三人いたり、その後にテントウ虫が沢山付いていたり・・・。
本人から聞いても、幼稚園の頃にすでにラブレターを貰っていたり、男子と一緒に一個のアイスクリームを食べた事も
幼稚園の頃に体験していたり、抹茶味のアイスを食べた事も小学校一年頃にあったり・・・・と。以外とモテモテ(?)
の様子だが・・・。
本人はいやな事ばかりらしいのだが・・・

私のカレーにいっぱいニンジンが入っていて・・・。
なんの話・・・?


どうやらいつも仲良くしている女の事いっしょに男子といるとその女の子がやきもちやいちゃったらしい。
しかし、意外とポジティブで・・・
それでもいい事もあったでしょと質問すると

ニンジン・・・食べられるようになりました。

なんか意外と前向きな事でした。
そんな訳でこの話は一件落着・・・。

なんか、なずなはほっとけないな子だなぁとしみじみ思うひだまり荘メンバーなのでした。


今回は一話のみ・・・。
それでは、また次回!
縮まない何かを僕らは知っていたの? 月和です。

久々に日記更新。いろいろと立て続けに来るものだから大変でしたよ。学校関係やなんやら。
小説は二本とも見ていただいたでしょうか?
Subject!はあと一話で約一周分です。長かったような短かったような。
五話から十話までは今まで書いた奴の続きだとご考えください。
そうしないとこの作品、グダグダになってしまいます。作者が作者なので・・・。

さて、アニメの話。
相変わらず「らき☆すた」を見ています。
いやぁ、アニメ版はいろいろとオリジナルな場所があるのでそれを見つけるのが好きです。
あと白石さんのEDを見るのも好きです。越えられない壁戦は盛大に吹きました。
もう少しで見終わってしまうので他のアニメも最初から見て行きたいと思います。

小説の話。
Subject!もオーディエンス!も連載している中。前に発表した「ウェーぶ!」
あれも二週間ごとに上げていけたらと考えてます。
これはもうすでに出来上がっている話があるので上げるだけでいいのですがねぇ~。
なんせ昔の奴なんで文章構成とかが今以上にひどいんですよ。
もう多分「見てらんない!」とかそんな領域です。
なので現時点ではまだ上げられないので、再構成をしたのうちに上げて行きたいと思っています。

ゲームの話
キンハーを頑張ってこつこつとアクア編プレイ。
ええ、レベルが上がらない、上がらない。ネバーランドまでの道のりが長いの長いの。
ネバーランドは比較的に敵の数も多くて、敵キャラの強さも程良いのでレベル上げにはもってこいの場所なんですけどね。
現在はオリンポスコロシアムでレベル上げ中です。・・・・あと二日くらい停滞してよっかなぁ。
ネバーランドまでの道のりは依然険しい。

さて、今日はここら辺までで。
アニメの感想とか明日くらいに個別日記で描きたいと思っていますのでよろしくお願いします。
小説の方もまだご観覧ではない方。どうぞご観覧ください。お願いします。

ああ、Subject!ですが・・・。
初期の方の話に誤字脱字とかが判明したので後に修正版を上げたいと思っています。
多少文章が変わっていたりするのでもう一度ご観覧くれればうれしいです。
そんなことのないように現在第四話を作っていますのでよろしくお願いします。

それでは、また次回!
それでは早めにSubject!~少女と課題と日常と~第三話 B.Part
下からどうぞ!
毎回、構成の仕方がおかしくてスイマセン・・・。
                            Subject!~少女と課題と日常と~
                         第三話「クールとシャイとツッコミ娘」B.Part

「おじゃましまーす♪」

「おー、珍しく早く来たなー」

いつもは三分くらいで家に着くのに今日に限って二分か・・・。多少ヤマが外れたか。

心底ミスったなぁと思ったが、部屋自体は綺麗にできたからよしとしよう。

「・・・? えーっと、犬が居なかったから・・・かな?」

「犬?」

「うん。本当は鈴音ちゃんの家までは二分で着くんだよ?」

初耳だな、その事は。にしても二分も三分もあんまし差がないよなぁとか思ったが、細かい事を突っ込むと

この“娘”はキリがないからこれもまた心の奥でツッコんでおこう。

しかし、この家の付近で犬なんか飼っていた家なんかあったか? 確かなかったはずだが・・・

「え、ああ。早弥ちゃんの家の犬だよ♪」

「は? 早弥の家の犬?」

「うん! いつも早弥ちゃんの家の犬と遊んでからくるから遅くなっていたんだよ?」

ああ、ちなみに早弥というのは私達と同じ小中出身の親友で、小動物チックで身長の低い子の事。

たしかに早弥の家には犬が居たなぁ。なんか、ダックスフンドみたいな小さい犬が一匹。

「はぁ。てか、遊んでくるとか言っているが一分くらいしか遊んでないじゃないか?」

「うん。だって遅くなったらやだもん。 だから一分だけジャレついてから鈴音ちゃんの家に来たの」

一分間ジャレついている事を遊びというのか・・・。これはいつか討議せねばいけない話題だな。いつか・・・。

「で、手とかは洗ってきたのか? 一応。」

「うん。来る前に水でザーっと。 それくらいはするよ?」

「そうならいいけど。 で、本題」

すっかり忘れていたが今日の本題は“和に勉強を教える”ことだ。こいつは見た目からして頭が良さそうだが、実は違う。

和のジュネレーションギャップをなんとかせねば何時かこいつが世に出た時に ”容姿の良い女子は頭が悪い”

という悪評が流れかねない。

それだけは免れなければいけない重要事項だ。

「あ、勉強。教えて、教えて~♪」

「何が分からない? 多少分かるところなら補足付きで教えられるけど」

「う~んとねぇ」

分からない所くらい把握しておけよ・・・。っと、言いたいけどこいつの事だ。 どうせすべて分からない~とか言うのだろう。

小中の頃もそうだったからな、大抵予想は付く。

「え~とね、ぜんぶ!」

「だろうと思ったよ」

「えへへへ~。」

そこは笑う所ではないだろうに。それにしても昔から笑顔の似あう奴だな。

「はぁ・・・で、その中でも何が一番分からない?」

まず一番分からない所から克服していった方がいいだろう。 すべて言われちゃぁ何処からやっても同じだが。

それでも、優先順位はある。その中からとびっきり分からない物をやって行った方が何かと効率的にはいいだろう。

「う~んとね。数学!」

「数学・・・ね。ちょっと待っていて」

教科書を取りに腰を上げ、机の本棚から中学校時代の数学を取り出す。

既に高校の教科書もあるが、さすがに最初から手をつけてはいけないだろう。

分からない事だらけ文章の産物を予習しても中学時代にやっていたことが出てきた暁には結局中学校の事を教え直し

しないといけない。それは本末転倒だし時間もかかる。

「じゃあ、やろうか。どこら辺を重要的にやりたい?」

「えっとね~。あ、まずここなんだけど・・・」

     ―――――――――――――――――――――――――――――――――

勉強開始から約三時間。いろいろトラブルや休息もあったがなんとか伝授終了。

こいつは意外にも物分かりのいい素材だから多少教えやすい。

本気で家でも勉強すれば、漫画とか小説とかで出てくる言わば“容姿端麗、文武両道生”なんだがなぁ。

ここぞという時にやって、後はやらない性格だし。

「ふぁ~。ありがとう鈴音ちゃん。少しは分かったような気がするよ~♪」

「そうか、ならその勢いで家でも勉強すれよ?」

「あー、それは無理だよぉ~」

「多少気合いでも入れて頑張れって。お前は物分かりの良い方なんだから」

「あー、良く言われる」

当の本人も物分かりの良い事を知っているのか。だったら尚更だ。

「やっぱりな・・・。昔、小学校の先生からも褒めてもらったろ?」

たしかあれは、壊滅的成績を叩きだした和に勉強を教えたあげたら成績トップになって

先生も泣きじゃくって褒めてくれたんだよなぁ。

あの時に先生の顔はそりゃもう凄かった記憶がある。たしか、前回一位だった私は二位だったけなぁ・・・。

「あれも鈴音ちゃんのお陰だよぉ。鈴音ちゃんの教え方がよかったから身に入っただもん」

「ん。 それよりもお前の物分かりの良さが決定的な武器になったんだよ」

「そ、そうかな~」

「だから頑張って、もう少し家でも勉強しろよ?」

「うん!」

こうやってこの子も少しずつ変わって行ってくれればいいけどね。

あまり自分の事は言えないが・・・・。

「あ、もうこんな時間」

「おお、いい時間になったね、もうお開きにしようか」

現在、午後の五時過ぎくらい。外も良い感じに茜色に染まってきた。

「そうだね。鈴音ちゃん、今日は本当にありがとうね♪」
 
「ああ、また分からない事があったら教えてあげるから来な」

「それじゃない時にも来るからね~♪」

「ああ、そうかい。まあ、好きにしなさい」

多分、次に来る時は絶対に遊びに来る時だな。そんな事を思い廊下を渡り玄関の外まで和を見送る。

外は茜色の夕日が少しずつ下に落ちて行く所で、それに合わせて気温も下りかかっている。

春とは言えまだ三月の下旬だ。まだ肌寒い風が頬を打ちつける。

「それじゃあね~♪」

「気をつけて帰れよ」

和は大きく手を振っているが、私はそんな恥かしい事はできないので肩らへんで小さく手を振る。

よくもまぁ、あそこまで小学生みたいに恥かしがらずに手を触れるなぁ。そこの所は尊敬できる点だ。

「さて、と」

和の姿が見えなくなったと同時に温かい家の中へと入る。 中は温かく、温もりを感じる。

家の中は誰一人としていないが、先ほどまでの温もりがまだ籠っているのだろう。

「ふぅ・・・」

自室に戻ると同時に片付けをし始め、それを終えると同時にベッドに仰向けに倒れる。

少しだけの無の空間を味わい、少し考える。

「(・・・自分も変われるのかなぁ)」

先ほど(少しだけだが)和の性格を変えて、自分はそんな事を簡単にできるのかなぁと少し自問自答する。

「(多分、そんな事は軽々とできないと思うなぁ・・・)」

自分は和のみたいにとびっきり明るい性格ではない。多分周りからは“クール”とか“博識”という事で通っているのかもしれない。

それは良い事の筈なんだが・・・。どうしてか、そんな自分を好めなかった。

「(・・・・・・・・・)」

意識を閉ざしてみる。段々と虚空の闇の世界へと誘っていく。その中にある光を見て・・・

ふと他愛の無い一つの事を思い出した。

「・・・・ぁ。夕ご飯。みんな遅いから作っとかなきゃなぁ・・・」

一つ呟き、ベットから起き 自室から退場する。

「あ、ご飯炊くの忘れた・・・」

ぽつりと日常的な言葉を発し、鈴音は階段を緩やかに下っていき、どうしようかなぁと解決案を探るのであった。






次回予告
Subject!~少女と課題と日常と~第四話は・・・?
「鈴音です。 はぁ、ここどんな事話せばいいのか分からないのだが・・・? え、適当にしゃべれ?
そ、そんなこと言われてもなぁ。 ん~。ん? 次回は・・・和のお話? 今回も出ていたけどまたでるの私達?」

次回、Subject!~少女と課題と日常と~第四話「天然と癒し笑顔と見た目ブレイカー」

「次回もSubject!にトラ○スミ○ション!」