Subject! 〜少女と課題と日常と〜第四話 A.part | Cotton Dream!

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自分の好きなモノ(マンガやアニメ、ライトノベルや小説書きなど)を日記で主に書き、日々翻弄されながらも生きている七歌月和のサイトです

それではSubject!~少女と課題と日常と~第四話
どうぞ!

                            Subject!~少女と課題と日常と~
                       第四話「天然と癒し笑顔と見た目ブレイカー」A.Part


―――午後一時、和の家。

「・・・・ふぁああ~」

心地よい太陽の光が窓から部屋を照らす。春も近付いているのか、窓の外に立っている梅の木も

つぼみを出して今か今かと春を待ち焦がれている。

こういう日に限っては昼寝が付きものだ。睡魔と言うのは丁度いいタイミングで私達をを襲ってくる。

それらに対抗する手はあるが、どうしてもそれにつられて寝てしまう。なんて、悪い子なんでしょうか。睡魔とうのは・・・。

「ん、ん~。はぁ・・・」

一つ溜息をつき、時間を把握する。午後の一時。お昼を食べてから一時間くらいが経過している。

眠気と言うのはどうしてここまで強力なのだろうか。

そう心の中で思いながら、重たい眉をゴシゴシと擦り眠気を飛ばす。

「はぁ~。起きたのはいいけど・・・」

やる事がない。

お休みの日の午後と言うのはこれっと言ってやる事がない。テレビをつけても再放送番組やテレビ通販

とつまらない番組ばかりしている。

こういう時にお笑い番組とかアニメとかをしたら視聴率とか取れると思う・・・。

そんなこと言っても番組局にケチつけてもどうにもならないのでテレビを消す。

「さーてとぉ。何しようかなぁ~」

いろいろと頭の中で考えを練り込む。

DVDを見る・・・は前にやったなぁ。アニメを見る・・・これも前にやってしまった。

ここは思い切って勉強をする・・・無論やだ。分からない事ばかりで書いてある書物や文章を見てもどうせわかりっこしないし・・・。

「う~ん。こうなったら奥の手を!」

そう言うと和は、机の上にあった携帯電話を取り出して親友にメールする事にした。

暇な時はメールでもしていろ。少なからず私より友達多いでしょ?友人の言葉が頭を過る。

「鈴音ちゃんも私と同じくらい友達いるのに・・・ねぇ」

そう言いながら携帯を開き、さぁメールをしようと思ったのだが・・・。

「どうやってメール送るんだっけ・・・?」

まずい、完璧に忘却している。メールの作成ページまでは来たのだが・・・。

たしかこの前、鈴音ちゃんから教えてもらったような・・・。貰わなかったような・・・。

「むむむぅ~。 メールよ開け!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・

何の返事も帰ってこない。反応すら帰ってこないという事は・・・。

「メールよ! 開けゴマ!」

呪文を唱えてみたものの、先ほど同様に反応は帰ってこない。

「こうなったら・・・・」

やけになったのか携帯の受話器に向かってその心情とは裏腹なスイートボイスで・・・。

「あーそぼ♪」

よし、これでOK! 送信、送信~っと。

ポチっと送信ボタンを押し、“SENDING”と書かれた送信中画面が映し出される。

後に “送信完了”というメッセージが画面に映し出されたので携帯を閉じる。

「ふー。 これでよしっ! と」

凄く満足げな笑顔を浮かべ、さぁいざ遊びに・・・と思った瞬間。

――― ♪~ ♪~

携帯は震えながら軽快な着信音を鳴り響かせ、電話が来た事を知らせる。

「ふぇ、和だよぉ。どうしたの?」

『どうしたの?じゃなくて、もしかしてメール、文章書かないまま送ったか?』

電話にでると昔からの幼馴染 香芝 鈴音の声が耳に聞こえてくる。

「へ? ちゃんとマイクに向かって あーそぼ♪ って言ってから送ったよ?」

メールと言うモノはマイクに向かって言葉を言えば、それが文章化されて送られるものではないのか? 

『・・・・はぁ。あのな和。携帯のメールはちゃんと文章を打たなきゃただの空メール

として送られてくるんだぞ。しかも音声だけでメールが届くなんて、すごい技術の発

達した話だな。たしか、この前もこんな事があったような気がしたんだが?』

記憶にあるライブラリから検索するものの、そういった記憶すぐに無くなる体質だった。

「う~ん? あったような無かったような?』

『いや、確かにあったぞ、携帯のメールの経歴見てみろ』

「うん。・・・・・・で、経歴ってどうやって出せばいいのかなぁ?」

どうするんだっけ・・・・?

たしかメール画面一覧の所にあったような・・・無かったような・・・。こう言った時に自分の記憶力の無さにあきれる。

そう答えると鈴音ちゃんが長い長い携帯の使い方を淡々としてくれた。

まぁ、すぐに忘れてしまうかもしれないけど・・・。

――――――――――――――――――――――――――――――――

それから数十分。分かりやすい教え方をしてくれる鈴音ちゃんの説明が終わり、そこそこ使い方がわかったような気がする。

「なるほど~。ありがと鈴音ちゃん♪」

『いや、これくらい説明書にでも書いてあるぞ』

今の話は携帯の説明書に書いてあることらしいが、そんなわかりやすく書いてあったっけなぁ。

少なからずとも細かくて、はたから見れば“英語の長文”みたいにずらずらと書かれた書物だった。

よく見る気になったなぁ鈴音ちゃん。

「鈴音ちゃんは昔から何でもしっているよね~。どうしてそんなに詳しいの?」

『ん? ああー、それは・・』

・・・・・・・?

反応が帰ってこない。どうしたんだろ? 鈴音ちゃんが言葉をためるなんてめったに見た事も聞いた事もない。

「それは?」

試しにもう一度聞いてみると、次はちゃんと帰ってきた。多分電波が悪かったのだろう。

『あー それは、沢山の情報が世の中に蔓延っていて。で、それを知っていても損は

しないだろうと思って調べているうちに覚えていた。うん、そんな所』

へ~。そんな事を自分からするとは。さすが鈴音ちゃんだ。

私はそんな事を自らした事なんてあんまし無いからなぁ~。

「ふぇ~。そうなんだぁ~。私はそう言った情報は新聞とかでしか得られないからなぁ」

『ああ、そういえば和の家はパソコンはないんだもんな』

『うん。お母さんとかお父さんとかも必要ないって言って買ってくれなかったし・・。交渉しても、テストで50点以上を二つといれ!

 とか言うし」

だから高校に入ったら“学園情報部”と言う部活動に入ろうと思う。

パソコンとかそういった機械を使って作業をするみたいなのでこの部活動に入る事を機に使い方とか覚えて行けばいい。

それに、もしかしたらパソコンを買ってくれるかもしれないし。

『あ~。それは大変だな。頑張れよ』

案外 冷たい言葉が帰ってきた・・・。泣きそうになるよ鈴音ちゃん・・・。

まぁ、丁度いい。少しでも変わった自分を見せてやるぅ!!

「同情するなら勉強を教えてよぉー!』

『同情するなら金をくれ、じゃなくてそっちか』

「じゃあ、お金ちょーだい♪」

「だが、断る!」

やっぱ断られたかぁ。冗談のつもりでいったんだけどなぁ。

「じゃあ、勉強教えて~」

『あーわかった。どっちの家でやる?』

あ、案外簡単に了承してくれた。

さて、どちらでするか・・・かぁ。

鈴音ちゃんちの方が綺麗だし・・・それに教えて貰うなら自分から行くのが筋と言う物と両親に言われた事あるし。

「鈴音ちゃんの家の方が綺麗だし、鈴音ちゃんの家でしよ~♪」

 『わかった。じゃあ準備して待っているからおいで』

 「はーい!」

『じゃ・・・』

そう一言告げられ電話を切る。

「さて、準備しよ~♪」

軽快に鼻歌を歌いながらちゃくちゃくと支度をし始める事にした。


                                         ☆

「ふん~ふふふ~ん♪」

軽快にステップを踏みながら、道の端っこを歩く。車も通ってないのでそこまで危なくはないだろう・・・。

しかし、和は鈴音と家とは真逆の方角へと歩く。とある目的の為に・・・。

「いるかなぁ~?」

とある一軒家の柵から庭らしき場所を見てみる。そこには何もおらず、ただ犬小屋が一あるのみであった。

「う~ん。今日は佐吉、居ないのかなぁ?」

ここの家にいる犬の名前は佐吉という。この命名になった経緯は未だ不明。

「あ、和ちゃん」

すると自分より頭一つ分低い女の子が出てきた。

この家の人であり、佐吉の命名人の「桜 早弥」ちゃん。

私や鈴音ちゃんの幼馴染で、同じ高校進学予定の女の子。結構小柄な方の私よりも小柄な子で、

“見た目”“声”“体格”からして小学生に見える。

私服にはなると尚更そう見えてしまうからまた可愛い。

「あ、早弥ちゃん。 佐吉は?」

「あー、お兄ちゃんが散歩に連れて行っちゃったかも。ごめんねぇ~」

どうやらお兄さんが散歩に連れて行ってしまったらしい。

それなら仕方ない。今日は潔く諦めよう。

「そうか~。残念」

「ごめんね~」

「ううん。いいよいいよ~。そういう時もあるるからね~」

「夕方になったら帰ってくるかも」

早弥ちゃんのお兄さんは散歩が趣味らしい。早弥ちゃんに結構似ていて、たしか病弱体質だったとか。

「最近はお兄さんも元気そうだね~」

「うん。やっぱり大きくなってきているからねぇ。ちょっとずつ治って行っているよ~」

昔は一週間に一回休んでいた事もあったらしいが。

「そうかー。なら良かった~」

「ありがとね、和ちゃん」

「ううん。 逆に人の心配している身じゃないなぁ~とかおもってきちゃったよ」

「あ、あははは・・・」

私も昔は病弱だったからな~。あの頃は力なき時代だった・・・。

「あ、そうだ。早弥ちゃんも鈴音ちゃんち来ない?」

「へ、どうして?」

和は先ほどの話を早弥似話す事にした。無論、携帯の話を抜きに・・・。

――――――――――――――――――――――――――――

「へえ、勉強ねぇ。偉いよ和ちゃんは」

「どう? 一緒に行かない?」

「う~ん。行きたいのは山々なんだけど・・・・」

徐々に声のトーンが下がって行く。何か外出したらまずそうな雰因気だ。

「お兄ちゃん、携帯電話持ってないから・・・待ってなきゃ・・」

「そうなんだ・・・。珍しいね高校生なのに」

この年頃の男の子でも女の子でも携帯の一つは欲しい物だろう。珍しい人もいたもんだ。

「お兄ちゃん、ああいう機械類 得意じゃなくてね~」

「な、なるほど・・・」

あんまり自分の事も言えないが・・・うん、ここは仕方ない。

「そうかぁ、じゃあ今日はダメだね・・・残念」

「ごめんねぇ・・・。今度は行けるように頑張るよ・・・」

「ううん。都合は誰にだってあるからね。また今度する時になったらメールするよ♪」

「うん、お願いね!」

そう言って早弥ちゃん手を振りながらにお別れをし、目的地「香芝家」へとようやく向うのであった