私がマニラ駐在員の時

支店長を除く大部分が30歳前

しかも海外駐在員は初めてのものばかり

 

戸惑いながら

フィリピンの独特のアクセントのある英語に染まりつつ

やっとこさ商売を続けておりました

 

プライベートでは同年代ばかり

結構楽しくやっていました

 

(コレヒドール島社員旅行)

 

 

 

そのうち、繊維担当者の交代が決まりました

今度来る繊維の担当者は

なんとニューヨーク駐在経験者

齢も30台半ばだそうです

 

「今度は凄い人が来るぞ」

「さぞかし英語が達者なんだろうな」

若手駐在員は戦々恐々

 

本人が着任してみると

電話ではほとんど英語を話さず

朝から4台ある社有車の一台を終日予約

客先周りと称してオフィスにはいません

 

そのうち現地人社員が一人 首を切られたので

現地人社員達が騒ぎ出しました

 

日本人の中では最年長のニューヨーク帰りが団体交渉に臨みました

しかし私のクラークが

「あの人、なにを言っているか分からないから、一緒に来てくれないか」

と私を呼びに来ました

 

このニューヨーク帰りの小父さんの英語は全く通じません

私が代わりに

「現地人で会計を任せていた男が使い込みをやったので首にした」

と説明、やっと騒ぎは収まりました

 

ニューヨーク駐在

必ずしも英語が堪能とは限らない

と分かった次第です。