先日、黒人のリンチのテレビを見ていたら

トム・ドゥーリーの歌を思い出しました

 

まず歌をどうぞ

キングストン・トリオです

 

 

Tom Dooley

 Hang down your head, Tom Dooley,
 Hang down your head, and cry.
 Hang down your head, Tom Dooley,
 Poor boy, you're bound to die.


This time tomorrow,
Reckon where I'll be.
Down in some lonesome valley,
Hanging from a white oak tree.

 Hang down your head, Tom Dooley,
 Hang down your head, and cry.
 Hang down your head, Tom Dooley,
 Poor boy, you're bound to die.


(I)Met her on the mountain,
There I took her life,
(I)Met her on the mountain,
Stabbed her with my knife.

 Hang down your head, Tom Dooley,
 Hang down your head, and cry.
 Hang down your head, Tom Dooley,
 Poor boy, you're bound to die.


This time tomorrow,
Reckon where I'll be,
Had't na been for Grayson,
I'd have been in Tennessee.

 Hang down your head, Tom Dooley,
 Hang down your head, and cry.
 Hang down your head, Tom Dooley,
 Poor boy, you're bound to die.


トム・ドゥーリー(三宅忠明:訳)

  首うなだれて、トム・ドゥーリー、
  首うなだれて、泣いている。
  首うなだれて、トム・ドゥーリー、
  可哀想に、明日死ぬ身とは。
  
明日の今頃は、
どこにいるのだろう。
どこかの寂しい谷で、
白いオークの木に吊るされている。
  
  首うなだれて、トム・ドゥーリー、
  首うなだれて、泣いている。
  首うなだれて、トム・ドゥーリー、
  可哀想に、明日死ぬ身とは。

彼女に会ったのは山の上、
そこで彼女の命を奪ってしまった。
彼女に会ったのは山の上、
自分のナイフで刺してしまった。
  
  首うなだれて、トム・ドゥーリー、
  首うなだれて、泣いている。
  首うなだれて、トム・ドゥーリー、
  可哀想に、明日死ぬ身とは。
  
明日の今頃は、
どこにいるのだろう。
グレーソンさえいなかったら、
テネシーに行けていたものを。
  
  首うなだれて、トム・ドゥーリー、
  首うなだれて、泣いている。
  首うなだれて、トム・ドゥーリー、
  可哀想に、明日死ぬ身とは。

 

 

おはなし:

1866年アメリカ合衆国ノースカロライナ州でローラ・フォスター(Laura Foster)が殺されて、その愛人で南北戦争のもとアメリカ連合国軍人のトム・ドゥーラ(Tom Dula)が犯人とされて、裁判の結果1868年に絞首刑になった。ローラはナイフで数回刺されて殺されており、その残忍さからと、この事件は新聞が広く報じたので、世間の注目を集めた。

ローラのいとこのアン・フォスター・メルトンはドゥーラが12歳の時からの愛人で、戦争が終わってジェームズ・メルトンと結婚しているにもかかわらず、彼との関係を続けた。ハンサムなトムはアンだけでなく、ローラとも、また彼らのいとこのポリーン・フォスターとも関係を続けた。ポリーンの証言でローラの死体が見つかり、トムとアンが殺人を疑われた。アンはこの事件に関係なかったというトムの証言もあり、無罪になっている。

トムの裁判はウィルクス郡からステイツビルへ移して行われて、彼は有罪となり、絞首刑になった。しかし、絞首刑の直前にトムは「私の手はローラを殺してないが、私は死に値する。」といったと大々的に伝えられて、殺人者はアンで、トムはアンをかばったのだろうという憶測が生まれた。

トムの死刑直後、『ニューヨーク・タイムズ』紙やゼブロン・バンス州知事がトムの有罪に疑問を呈して、この事件は注目を集めた。なお、2001年になって、ウィルクス郡の市民たちの請求でローラ・フォスター殺人事件の再審がおこなわれて、トム・ドゥーラの殺人容疑はすべて棄却されている。(wikipediaより)

 

本物のトム・ドゥーリー(またはドゥーラ)の写真

 

 

 

おはなしの絵本

The real Tom Dooley story

 

 

 

映画にもなっているようです